「無趣味になっていく日本人」の実態と背景事情 消えていく多数の趣味、浮上する3つの趣味

東洋経済オンライン / 2019年2月19日 7時50分

過去20年間で趣味やスポーツはどんなふうに変化しているでしょうか(写真:Ushico/PIXTA)

「平成」も終わりに近づいてきました。この「平成」はいったいどんな時代だったのか、生活者にどんな変化をもたらしたのか。

博報堂生活総合研究所(生活総研)が行っている長期時系列調査「生活定点」などのデータを用いながらご紹介していきます(首都圏・阪神圏の20~69歳男女約3000名に聴取、調査概要詳細は記事末尾で記載)。

■20年間で生活者の趣味はどう変化した?

連載3回目となる今回は「趣味」がテーマです。生活定点では「よくする趣味・スポーツ」について、「海外旅行」や「囲碁・将棋」、「サイクリング」等々、50項目程度の選択肢を提示して聴取しています。今回は、1998年・2008年・2018年のベスト10を比較してみました。過去20年間で趣味やスポーツはどんなふうに変化しているでしょうか。

●ランク上位で安定している項目

「読書」や「映画鑑賞」、「音楽鑑賞」、「ショッピング」、「国内旅行」は、20年間変動はあれども上位をキープ。特に「映画鑑賞」は、2018年に唯一30%を超えた項目でした。『カメラを止めるな!』や『ボヘミアン・ラプソディ』など話題を呼んだ作品も目立つ昨今。著者の周囲には、同じ作品を何度もリピート鑑賞している人もちらほらおり、趣味としての「映画鑑賞」の強さを感じさせます。

●ランクから外れた/外れそうな項目

スコアを落としてランク圏外になってしまったものは、「園芸・ガーデニング・家庭菜園」と「カラオケ」。「自動車・ドライブ」はスコアを落としつつも、2018年はぎりぎり10位にとどまっています。こちらは、庭のないマンション住まいが増えたり、クルマを持たない人が増えたりという、時代の趨勢が表れているようです。

そのほか、2008年の結果で「パソコン」がいきなり2位につけたり、2018年の結果で「モバイルゲーム」が6位につけたり(※2012年からの追加項目)と、インターネットを使った趣味や遊びがどんどん身近になっている様子もうかがえます。

■平成で進んだ「趣味離れ」、遊ばなくなった日本人

とはいえ、ランキング全体に関して言えば、20年間でいちばんはっきりとわかる変化は、生活者の「趣味離れ」です。

4時点以上で継続的に聴取している50項目の趣味・スポーツのうち、2018年にスコアが過去最低を更新したものは、なんと29項目。全体の6割にも及びます。

趣味やスポーツに関する別の設問をみても、

●「1年を通じて、楽しんでいる趣味がある」
1998年60.2%→2018年49.1%(-11.1ポイント、過去最低)

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