アメリカで拡大する「リバタリアニズム」の正体 従来の2大政党に反対する有権者たち

東洋経済オンライン / 2019年3月3日 17時0分

──リバタリアニズムは今後も支持を広げていくのでしょうか。

若者を中心にリバタリアン志向が高まっており、共感や理解は広がるでしょう。背景にはテクノロジーの発展があります。「自律・分散・協調」が根底にあるインターネット、脱中央集権的な仮想通貨、ブロックチェーンなど、既存の国家の枠組みを超えられるテクノロジーとリバタリアンの目指す自由とは親和性が高い。「リバタリアン」という言葉を使わなくても、リバタリアン的な考え方に共感する若者も多いのでは。

とくにミレニアル世代は、20年のアメリカ大統領選挙で最大の有権者集団となります。実際、トランプ氏が勝った16年の大統領選では、リバタリアン党の一般得票率が3.28%と過去最高に達しました。それまでの得票率は約0.5%でしかありませんでした。ミレニアル世代が社会の中心となる中、リバタリアンの考えに近い方向へと世の中が変化していくのではないでしょうか。

政党としてリバタリアン党がアメリカ政治に強い影響力を持つことは今後もないでしょう。しかし、2大政党がせめぎ合うとき、リバタリアンの候補者がキャスティングボートを握り、影響力を強める可能性はあると思います。

林 哲矢:東洋経済 記者

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