統計で見る「小学生の通学路」の危険すぎる実態 「小1の5月」「下校中」など"特徴"がある

東洋経済オンライン / 2019年3月19日 7時10分

あと1カ月もしないうちに学校は進学・進級の時期を迎えます。親の目が届きづらい通学路で事故を防ぐために確認しておくべきこととは(写真:マハロ/PIXTA)

■小1の歩行中の死傷者数は小6の8倍

間もなく学校は春休みに入り、その後すぐに進学・進級の時期になります。私は小学校で23年間教壇に立ってきましたが、その経験から声を大にして言いたいことがあります。

それは、春休みの間に子どもたちが登下校で使う通学路の安全について、ぜひ親子で確認しておいてほしいということです。

小学校に入学する新1年生の子どもについては、絶対にやっておくべきです。園児だったときは親の送り迎えがあったので安全でしたが、これからは自分で自分の身を守らなければなりません。

警察庁交通局の最新の統計によると、2013年から2017年の5年間における小学1年生の歩行中の事故による死傷者数は7461人で6年生の3.5倍です。また、死者数は32人で6年生の8倍にもなります。

小学生の歩行中の月別死傷者数でいちばん多いのは5月です。そして、6月、10月、4月と続きます。なぜ、4月ではなく5月がいちばん多いのでしょうか?

長年の経験からの私見ではこうです。4月は子どもたちも緊張していますし、大人たちも春の交通安全運動などによって意識が高まっています。地域のボランティアやPTAなどによる見守りも盛んに行われていますので、その成果も出ていると考えられます。ところが、5月になりますと、子どもたちも慣れてきて緊張がゆるみますし、大人による見守りも4月より少なくなります。こういったことで、5月は要注意なのです。

また、同統計によると、時間帯別死傷者数では、多い順に15時台、16時台、17時台、7時台となっています。そして、通行目的別死傷者数では、多い順に下校中、登校中、遊戯、訪問、買い物となっています。

この2つの統計から見えるのは、登下校中が危険であり、特に下校中は要注意ということです。そして、これらの2つのいずれにおいても、1年生と2年生が特に多くなっています。

■慣れによる慢心がいちばん危険

同統計のいろいろなグラフを見ると、2年生は1年生に劣らず危険だということがわかります。過去小学生たちと接してきた経験から、2年生は注意力や敏捷性において1年生とそれほど変わらないのに、慣れによる緩みがあるのではないかと思います。

また、2年生の親たちにも、1年生の親たちよりはるかに慣れによる緩みがあります。無事に1年生を乗り切った安堵感もあるでしょうし、今まで緊張してきた反動もあるかもしれません。こういったことから、子どもの安全についての配慮や指導においても、緩んでいる可能性があります。

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