「池袋プリンス」ワンフロア丸ごと大改装の中身 「IKEPRI25」から見るキャラクター活用新戦略

東洋経済オンライン / 2019年4月17日 7時50分

4種類の客室があり、それぞれキャラクターのコンセプトに合わせている。写真はコンセプトルーム「ルーム・キャメロット〜ホリデー・イン・アヴァロン〜」(筆者撮影)

この春、東京・池袋の代表的な都市型ホテル「サンシャインシティプリンスホテル」(以下、サンシャインプリンス)が「IKEPRI25」と称し25階のワンフロアを大胆に改装。人気スマホ向けRPGゲーム「Fate/Grand Order」の世界に潜り込んだようなフロアに作り上げた。

客室をキャラクターに合わせた内装にするのは当然のことながら、エレベーターホールや廊下までもほかのフロアとは違う雰囲気に変え、宿泊者が交流することのできるラウンジも用意した。その世界観を楽しめるよう、ホテルとしては新しい形の価値を提供している。

■地域に根ざしたホテルの取り組み

東京の繁華街の1つ池袋。近年ではアニメ関連の店舗も増加し、これらの店が並ぶ道は「乙女ロード」などと呼ばれている。また毎年、女性向けのコンテンツの総合展示会アニメイトガールズフェスティバルや、街中を会場とした大型のコスプレイベント「acosta!」なども開催され、街中をさまざまなキャラクターに扮したコスプレイヤーが闊歩する日もある。このように、池袋は日本発のコンテンツを楽しむことができる、一大集約拠点と言える。

とくに前述のイベントなどはサンシャインプリンスが入るサンシャインシティやその周辺で行われることが多く、たくさんのアニメファンが集まる場所になっていた。

これを踏まえ、同ホテルでも、2016年4月から1日1部屋限定で、「おそ松さん」や「銀魂」「文豪ストレイドッグス」「ユーリ!!! on ICE」などさまざまなアニメとタイアップしたコンセプトルーム(客室)を提供していた。キャラクターを活用した客室は、ほかのホテルでも実施されてきたが、サンシャインプリンスの特徴は日本発のコンテンツを中心としてきた点にある。

今回のプロジェクト「IKEPRI25」はキャラクターコンテンツをフロア全体で活用。これは、今まで取り組んできた1室単位のコンセプトルームとは大きく異なり、フロア全体を活用することで、宿泊から滞在に大きく舵を切ることができる。作品は約3カ月ごとに入れ替える予定で、宿泊料金はほかのフロアの同タイプの部屋より5000円~6000円ほど高く設定されている。

同フロアの宿泊者は、宿泊する4種類のコンセプトルームだけでなく、フロア宿泊者のために用意された4つのラウンジを利用することができる。特定の作品のコンセプトフロアであるため、ラウンジでの宿泊者間の交流やキャラクターに扮するなど、コスプレをして利用することもできる。

■クラブフロアと似ているが…

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