「春の引っ越し」で業界大混乱!壮絶な舞台裏 不動産管理など関連業者も超多忙だった

東洋経済オンライン / 2019年4月27日 7時0分

春の引っ越しシーズンに関連する事業者の繁忙ぶりは、しばらく改善が見込めなさそうです(写真:Mills/PIXTA)

新入学や転勤が多いことから、春は「引っ越しシーズン」と呼ばれている。しかし、結論からいうと、今後はできるだけこの時期に引っ越しをするのは避けたほうがよさそうだ。

引っ越し業者は当然のことながら、関連する事業者も甚だしい繁忙ぶりで、今後しばらくは改善が見込めなさそうな状況であるからだ。私たち消費者は、このことを肝に銘じておいたほうがいいだろう。

引っ越し業者の人手不足に加えて、今年はレオパレス21問題なども加わり、このシーズンの引っ越しは困難を極めそうという話が、マスコミで数多く予想されていた。では、その実態はどうだったのか。そんな疑問を持っていたところ、筆者の取材と関わりが多い周辺事業者の声を拾うことができた。

■前年と比べ仕事量は1.5倍

大手不動産会社の下請けで、首都圏で賃貸住宅を中心に管理事業を行うA社に勤務する山本一浩さん(仮名、34歳)は、今年の3月中旬から4月中旬にかけて、前年比1.5倍の仕事量をこなしていた。

そんな中で、彼は「この時期の引っ越しは関連する業者にとっても、もうパンク状態。(引っ越しの予定がある人は)これからはできるだけ早めに動くべき」と確信したという。

担当しているのは立ち会い業務。その内容は入居者退去後の物件チェック、クリーニングや修繕などの作業経費の見積もり、その施工やサービス業者の手配、カギ交換など。施工内容を見極めることも大切な業務である。

山本さんは3月に25件の立ち会い物件を抱えていた(4月にも同数を予定しているという)。1物件に最低2回、多いケースでは5回以上も足を運ぶ必要がある。しかも、物件は個別散在しているので、移動だけでも少なくとも1時間は見ないといけない。

通常、1日3件(10時~、13時~、16時~)が限界だというが、この春はそれ以上の件数をこなし、昼食の時間も取りづらかった。「夕方の移動時間に立ち食いそばでやっと昼食、ということもよくあります」。

また、山本さんは「引っ越し屋さんの手配を頼まれることもありますが、入居者の希望日に実施できることは相当まれ。そもそも、修繕工事も受けてくれる業者を見つけるのすら、とても大変な状況なんですよ」とも話してくれた。

当然、業者から断られるケースもある。というのも、新築住宅(戸建て・賃貸・分譲マンション)も3月末の入居に向け、一斉に工事を行うからだ。「新築の場合、クロスを貼る量が多く施工単価も高いため、業者はどうしてもそちらを優先しがちになってしまいます」。

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