西武の「大型新人」ラビューは球団経営を救うか 昨季首位でも集客下位、ファン層拡大に期待

東洋経済オンライン / 2019年5月2日 7時20分

西武鉄道の新型特急「ラビュー」は埼玉西武ライオンズの集客増に貢献できるか(筆者撮影)

プロ野球2019年シーズン開幕を前にした3月26日、埼玉西武ライオンズは西武狭山線・西武球場前駅近くの寺院で必勝祈願を行った。昨シーズンのパ・リーグ覇者とあって、多くの報道陣が詰めかけ、注目の高さを示した。

首脳陣・選手は昨シーズン果たせなかった日本一を祈願した後、徒歩で西武球場前駅へ向かい、新型特急「ラビュー」の試乗会に臨んだ。4月2・3・4日の千葉ロッテマリーンズとの3連戦に、ラビューによる西武球場前発着「スタジアムエクスプレス・ドーム号」がデビューすることがこのときすでに発表されており、ライオンズの首脳陣・選手の試乗会によるさらなる盛り上げが期待された。

試乗列車出発前には、辻発彦監督と、昨シーズンのパ・リーグ本塁打王・最優秀選手の山川穂高選手らによる記念撮影が行われた後、折り返し点となる西所沢駅へ向けて出発した。

■「ラビューで応援に来て」

車内では、首脳陣・選手らが談笑に花を咲かせ、つかの間の新型特急の旅を楽しんだ。

過去6度本塁打王を獲得し、今シーズンもタイトル獲得を狙う中村剛也選手は「乗り心地はなかなかよかったですね。座席がフィットする感じがよかったです。ライオンズファンの皆さんもラビューに乗ってメットライフドームに来てくれたらうれしいよね」と、球場来場者を増やす役割に期待を示した。

2018年シーズンの埼玉西武ライオンズは開幕から一度も首位を明け渡さない好調なチーム成績などが奏功し、主催試合71試合での観客動員は、プロ野球の観客動員が実数発表となった2005年以降で最多となる176万3174人(1試合平均2万4833人)を記録した。2005年の110万3148人と比較すると、約6割も増えた。また、ファンクラブ会員も2018年シーズン中に10万人を超え、こちらも過去最高となった。

一方、12球団における入場者数の順位は9位にとどまる。また筆者の試算では、主催試合71試合(地方球場開催含む)の総収容人員に対する入場者数の割合である稼働率は75.7%で、こちらも12球団中9位であった。

昨シーズンまでチームを支えていたエースの菊池雄星投手やパ・リーグ打点王の浅村栄斗選手らの流出に加えて、榎田大樹投手ら主力投手のけがや病気による離脱も響き、今シーズンは開幕から競り負けた試合が多くあった。仮にチーム成績が昨シーズンを下回る状況が続いた場合、入場者数やファンクラブ会員数に影響が出る展開も予想される。

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