渋沢栄一が「五月病に悩む新社会人」に贈る言葉 新環境で「人間関係の逆境」に立たされたら?

東洋経済オンライン / 2019年5月14日 8時20分

日本経済の礎を築いた渋沢栄一は「逆境に立たされたとき」どんなことを考えたのか(私邸で、左から2番目が渋沢)(写真:近現代PL/アフロ)

10連休が終わり「なかなかエンジンがかからない」人も多いと思います。とくに新社会人は「五月病」にかかりやすい微妙な時期。こうした「しんどい状況」を乗り越えるにはどうすればよいのでしょう。2024年から新1万円札の顔になる渋沢栄一翁は、『論語と算盤』の中で、多くの言葉を残しています。その中で、新社会人の皆さんの役に立ちそうな言葉を、玄孫の渋澤健氏に聞きました。

前編「渋沢栄一が新1万円札の「顔」になる重要な意味」

2024年は日本にとって時代の節目になる年だと思います。理由は、団塊の世代から団塊ジュニアの世代に、そしてさらにその下の世代へと世代交代が進むと思われるからです。

■5年後の2024年は団塊ジュニア世代が社会の中枢に

団塊の世代は厳密に言うと1947年から1949年に生まれた人たちですから、2024年には団塊と呼ばれている最後の年代の人たちもついに75歳、つまり後期高齢者になるわけです。もはや社会の一線で働いている人は少数となりそうです。一方、団塊世代の子供である団塊ジュニア世代は1971年から1974年生まれといわれているので、2024年には50歳から53歳。まさに社会の中枢を担う年代になっています。

団塊世代が20代を送ったのは1970年代で、日本は高度経済成長時代の後半でした。皆、社会に出て働くようになり、稼いだお金でどんどん消費をした時代です。こうして日本経済は大きく成長し、1980年代のバブル経済につながっていきました。

このように、経済が大きく発展した中で社会人生活を送ってきた団塊世代は、とくに意識をしなくても資産形成が容易にできました。高度経済成長の中で給料は自然とアップしていきましたし、金利水準が高かったので、貯蓄も増えていきました。

一方、団塊ジュニア世代はどうかというと、平成バブルのピークは学生時代だったので、社会人になってからの成功体験がありません。加えて、親の団塊世代に比べると、貯蓄もそれほど多くはない。団塊世代は自分たちの年金を支えてくれる下の世代がいるけれども、団塊ジュニア世代になると、今はすでに人口が減少しているので、老後のサポートにも期待できない。その意味では、ネガティブな要素だらけのようにも見えるのですが、決してそうではありません。

過去の成功体験がないということは、逆に言えば、過去の成功体験にとらわれず、新しい成功を生み出せる可能性があることを意味します。そもそも日本はこれから人口が減少しますから、日本という枠組みだけで成長しようとしても限界があります。

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