「依存を自覚できない人」が何とも危うい理由 スマホへ異常に没頭する人と抜け出す人の差

東洋経済オンライン / 2019年5月21日 8時0分

スマホをずっと触っていませんか?(写真:Syda Productions/PIXTA)

芸能人が飲酒運転やお酒絡みの問題を起こし、人生を台なしにしたニュースを多くの人が見たことがあると思います。もちろん「台なしにする人」は芸能人に限った話ではなく、一般人にも言えることです。

また、お酒や、薬物、たばこなどの従来の依存だけでなく、ネットやSNS、ソーシャルゲームなどの依存に悩む人も増えてきました。韓国や中国ではネットゲームに夢中になりすぎて死亡する若者の例も報道され社会問題化しています。

■「依存かも?」早く気づくことが第一歩

お酒で“やらかした”人のニュースを見て「バカだなぁ」と思った人もいるかもしれませんが、依存症は、自分で自分をコントロールできなくなる脳の病気です。依存症になると、脳の回路が変わってしまい、目の前のことしか考えられなくなります。将来のことは頭から消え、自分では歯止めがきかなくなります。

とはいえ、お酒もゲームも生活をより楽しくしてくれるものですし、ネットは仕事でも生活でも必要不可欠なものになっています。では、やりすぎて取り返しのつかない状態になってしまう人と、上手に付き合って、人生を謳歌する人の違いは何なのでしょうか?

私が監修・執筆協力をした『ずっとやめたかったこと、こうしてやめられました。』でも触れていますが、やりすぎて人生を台なしにしてしまわないために、大事なことを1つあげるとするなら「自分で早く気づくこと」です。

まずは、「依存」とはどういう状態なのか、実際に行われたネズミの実験で見てみましょう。

■そして最後には…

■生存本能より優先される!?

これは、ネズミに限った話ではありません。人間の話でもあるのです。ここからは、依存症専門医である私のところへ「依存」について話を聞きに来た汐街コナさんとのやりとりを紹介します。

では、依存から抜け出すためにはどうしたらいいでしょうか。「自分で気づく」というのは、依存症治療の第一歩です。もう少し詳しく言えば「自分で依存していることに気づいてやめよう」と思えることが第一歩です。

依存症というのは「否認」の病気といわれているくらい、自分では「依存している」と気づき認めるのが難しい病気です。無理やり家族にクリニックに連れてこられ「私は依存していない!」と言い張る人も少なくありません。

私はさまざまな依存症の患者を28年にわたって診てきましたが、依存症から回復するまで平均2年かかりますし、2年という歳月だけではなく、お金も周りの人の助けも必要になってきます。

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