言われれば納得「タピオカブーム」の意外な本質 単にインスタ映えするだけではない

東洋経済オンライン / 2019年5月24日 7時20分

台湾発の人気店「THE ALLEY(ジ・アレイ)」は現在日本で、常設19店、フードトラック1店を展開している。人気は写真の「ロイヤルNo.9タピオカミルクティー」(撮影:尾形文繁)

タピオカミルクティー人気が沸騰している。テイクアウトのティースタンドで売られることが多いため、週末ともなると、原宿や自由が丘、新大久保など店が集中する町では、タピオカミルクティーが入ったカップを持ち歩く、若い女性やカップルであふれる。そういう町では、店をハシゴする「タピ巡り」を楽しむ若者たちまでいる。確かに「インスタ映え」する商品ではあるが、ブームを探っていくと、意外と見過ごしていた要因が見えてきた。

■デザイナー仲間と「おいしいお茶」を研究

チェーン展開する店のほとんどは台湾発。その中でも、東京その他の主要都市に出店する「THE ALLEY(ジ・アレイ)」は、タピオカミルクティーの店を紹介する記事で必ず挙げられる人気店だ。神戸に初進出したときには、2時間待ちの行列ができたという。

2013年5月、台湾で1号店を開いた後、急拡大し、今年3月末時点で中国やベトナム、アメリカ、フランスなど各国・地域に268店を展開するまでになった。日本への進出は2017年7月11日、新宿で開いたフードトラックが最初。翌8月に表参道で旗艦店をオープン。4月末時点で、常設店19店とフードトラック1店がある。

人気の理由は、品質へのこだわりだ。ブランドオーナーの有樂創意設計有限公司の邱茂庭社長はもともとデザイナーだった。タバコも酒もたしなまない邱社長が、仕事に疲れると欲しくなったのは、ミルクティー。デザイナー仲間とおいしいお茶を研究したことが、ティースタンドを始めるきっかけになった。世界各地をめぐり、膨大な種類のお茶で、水や温度、蒸らし時間を試行錯誤した末、ベストな組み合わせを選んだという。
 
看板商品の「ロイヤルNo.9タピオカミルクティー」は、Mサイズが500円。モチモチ食感のタピオカは粒が大きく、太い専用ストローから吸い込むと、デザート感覚で食べられる。お茶自体のうま味も強く、すっきりと飲みやすい。お茶は、紅茶のアッサムティー、烏龍茶の鉄観音、緑茶の小山緑茶があり、ストレートティーやタピオカなしも選べる。

タピオカミルクティーは、単純なようで奥が深い飲み物だ。

まず、お茶を上手に淹(い)れることが難しい。お茶が持つうま味や甘味を引き出すには、茶葉ごとに適切なお湯の温度、蒸らし時間、茶葉の量にする必要がある。ミネラル分が多い水では抽出しにくいなど、水質にも左右される。飲む人の体調や気候によっても、味の感じ方が変わる。繊細な飲み物だからこそ、世界にはお茶にこだわるマニアがたくさんいるのだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング