千葉県民の「関所」、錦糸町の変化は止まらない? 交通の利便性は抜群、地下鉄延伸計画もある

東洋経済オンライン / 2019年5月29日 7時10分

多くの都営バスが発着するJR錦糸町駅南口(筆者撮影)

千葉県出身のタレント、マツコ・デラックス氏が以前テレビで、「総武線沿線の千葉県民にとって、錦糸町は関所のようなもの」と語っていた。

マツコ氏によれば、錦糸町の「関所」というのは、いきなり新宿や銀座といった東京でも特に人が多い場所に行くとびっくりしてしまうので、まず錦糸町で東京の雰囲気に慣れるということだそうだ。

そんな錦糸町もいま、イメージを変えつつある。また鉄道計画の進捗によっては東京東側の一大拠点となる可能性も秘めている。そんな「関所」・錦糸町の現在とこれからを探った。

■都営バスはドル箱路線が多い

まず、駅周辺の様子を見てみよう。

古くから栄えてきたのは駅の南側で、「テルミナ」という駅ビルがある。そして駅前には駅前広場と都営バスのターミナルがある。この都営バスのターミナルからは15系統が発着し、都営バスの中でもいわゆる「ドル箱」系統も発着する。

例えば東京メトロ東西線の東陽町駅との間を結び、一部は日本橋を経由して東京駅丸ノ内口まで行く「東22」系統は都営バスの中で利益額1位、都電の廃止代替路線で砂町地区など鉄道空白地帯を経由する「都07」系統は利益額2位の系統だ。こうした利用者の多い路線があるためにひっきりなしに都営バスが行き交う。

バスターミナルの向こうには東西に走る国道14号線京葉道路、場外馬券売り場、そして1983年に開業した「丸井錦糸町店」がある。また、駅の南東側にある錦糸町駅前交差点には日本初のエスカレーター付き歩道橋(1976年設置)がかけられ、その東側には3月16日に開業した「錦糸町パルコ」を核テナントとし、映画館や飲食店、温浴施設が入居する複合商業施設、「楽天地ビル」が建つ。

駅前広場から西側は歓楽街になっており、夜になると多くの人でにぎわう。この歓楽街と駅の近さと駅前に目立つ場外馬券売り場の存在が、なんとなくいかがわしさを感じさせる。このあたりの雰囲気からか、「錦糸町は治安が悪い」と言う人も少なくない。

駅の北側へ向かうと駅と直結してテルミナの分館があり、駅前のバス・タクシーターミナルを挟むように再開発ビル「アルカキット錦糸町」と「アルカイースト」が建つ。ここは後述するが、国鉄の貨物ターミナルの跡地を再開発した場所で、アルカタワーズとして8棟のビルが建ち並び、商業施設として「アルカキット錦糸町」がある。

そして北東に向かうと、広々とした錦糸公園がある。陸軍の糧秣厰(りょうまつしょう)の跡地で、関東大震災の復興事業の一環で整備された。公園は老若男女でにぎわっている。その北側には東京建物が管理・運営する「オリナス」の大きなタワーが2つある。

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