「31歳シングルマザー」再婚までの険しい道のり 容姿端麗で、多くの見合いを経験したが…

東洋経済オンライン / 2019年5月30日 13時50分

娘がいるときはファミレスでもいいんですが、娘を実家に預けて2人でデートしても、おしゃれな店に連れて行ってもらったことがない。行くのはいつも安い居酒屋さん。しかも、デートに着てくる服が毎回同じなんですよ。もしかしたらすごいケチかもしれない」

そこで私は、こんなアドバイスをした。

「ケチな男性というのは、結婚したら奥さんにお財布を任せずに、自分で管理したがるのよ。無駄なお金を使われたくないから。義則さんとは、もう結婚を見据えたお付き合いをしているのだし、お金の話をするのは大事なこと。結婚後の家計のやりくりをどう考えているのか、聞いてみたらどう?」

それを聞くと義則は、こう答えたという。

「家計はすべて任せるよ。僕はお小遣い制でいいから」

義則は女性と付き合った経験もなく、純朴で朴訥な男だった。そして、プロポーズも義則らしかった。

そのときの様子を幸恵はおかしそうに話してくれた。

「『大事な話があるから、次は2人だけで会いたい。お店予約しておくから』と言われて連れて行かれたのが居酒屋さん。“また居酒屋さんかい”と思いながらも席に着くと、普段あまり飲まないお酒をガブガブ飲み出したんです」

店は、1時間ほどで出た。大都会の道には人がごった返していて、人混みの中ではぐれないように手をつなぎ、交差点の赤信号で立ち止まった。そのとき義則が切り出した。

「僕と結婚……●×▲#$%&」

喧騒の中、何を言っているのか声が小さくて聞こえなかった。と、そのとき、信号が赤から青に変わった。

「大群衆が私たちのほうに向かってブワ~ッと歩いてきて、その群衆とすれ違いながら私たちも横断歩道を渡ったんですね」

そして、渡りきったときに、今度は大きな声で言った。

「僕と結婚してくれませんか」

「もうロマンチックも何もあったもんじゃないですよ(笑)。でも、うれしかった」

そして、幸恵はしみじみと、とても幸せそうに言った。

「義則さんは、離婚した夫とは正反対のタイプなんですよ。あの離婚がなかったら、きっと選んでいなかったと思う。女性を喜ばせるようなことは言えないし、おしゃれな店も知らない。でも、この人は、不器用でまっすぐ。家族を裏切ったりしない。あと、私が主導を握る結婚生活が送れるなって思ったんですよ(笑)」

31歳シングルマザーがつかんだ新たな幸せ。末永く、お幸せにね!

鎌田 れい:仲人・ライター

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