就活「インターンから早期選考」常態化の実態 8割以上の学生が「参加は有利」と感じている

東洋経済オンライン / 2019年6月13日 7時40分

就職活動においてインターンシップへの参加は今や「採用への近道」として学生に認識されている(写真:kou/PIXTA)

多くの学生が8月からのサマーインターンシップに参加し、実質的な就活スタートになっていることについてはすでに書いた(2019年1月17日配信記事「もはやインターンシップは『就活の主戦場』だ」)。なぜ9割近い学生がインターンシップに参加しているのだろうか。そのメリットについて検証してみたい。

データは、2020年卒業予定の大学生・大学院生を対象に、「楽天みん就」と2019年3月に実施した共同調査。インターンシップ関連の回答を抽出した。

■この5年で変化した役割

2010年代の前半にインターンシップはそれほど目立つイベントではなかった。増え始めたのは2016年卒から。その間にインターンシップの中身は変わってきた。​

採用を意識し、優秀な学生との出会いに期待してインターンシップを実施する企業もあったが、その一方でインターンシップを学生への就業経験の提供に限定し、「インターンシップと選考は別」と明言する企業も多かった。実際、インターンシップ参加学生にフォローを一切せず、プレエントリー受付開始の案内すらしない企業もかなりあった。

しかし、2020年卒のデータを見ると、インターンシップが変質したことがわかる。就活の正規ルートは3月1日からのプレエントリー受付開始、会社説明会解禁により一斉に始まるが、インターンシップは前年の6月ごろから始まり、参加すると有利になるケースが増えている。参加学生が増えるのは当然のことだろう。

データで検証してみよう。「インターンシップに参加することは、その企業への就職に有利に働くと思うか」という質問に対し、文系84%、理系88%の学生が「有利」と回答している。「有利だと思わない」は1割台と極めて少ない。

2019年卒までのインターンシップ参加学生にも同じ質問をしているが、有利だと回答する学生は7割台にとどまっていた。今年は1割ほど増えて8割台だ。かなり増え方が急だ。

■「早期選考会の案内」がもらえる

有利とする学生が1割増えたことよりも、もっと驚くべきことがある。インターンシップに参加した企業からのアプローチの内容だ。「早期選考会の案内」がほかを大きく引き離してトップになったことだ。文系では「早期選考会の案内」は49%、理系ではさらに高く57%である。2位は文理ともに「(プレ)エントリー受付の開始案内」だが、いずれも30%台なので、その差は20ポイント近くになる。

そのほかのアプローチとして「次のインターンシップの案内」「特別セミナーの案内」「会社訪問の案内」「エントリーシートの免除」「リクルーターからのフォロー」などがあり、インターンシップ参加企業からさまざまなアプローチを得たことがわかるが、いずれも10~30%台にとどまっている。ところが「早期選考会の案内」だけが半数に達している。

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