タレント事務所「インディーズ映画」参入の背景 広末、有村らの所属事務所が積極的に関与

東洋経済オンライン / 2019年6月15日 8時0分

公開中のインディーズ映画『月極オトコトモダチ』。映画『フラガール』や連続テレビ小説「わろてんか」で好演した徳永えりが主役を務める ©2019「月極オトコトモダチ」製作委員会

昨年に公開された映画『カメラを止めるな!』が興収31.2億円の大ヒットを記録する社会現象を巻き起こしたことで、インディーズ映画に注目が集まっている。同作を最初に上映した新宿 K's cinemaと池袋シネマ・ロサは「『カメ止め』の聖地」と呼ばれるようになり、その後も数多くのインディーズ作品を上映。インディーズ映画に興味を持つ層も増えているようで、シーンも盛り上がりを見せている。

インディーズ作品といえば、世間的には無名の監督・無名のキャスト陣による作品が多いイメージがあるかもしれないが時折、著名な俳優などがキャストに名を連ねていて驚くことがある。筆者が近年、映画祭などで観た作品で言えば、平田満主演の『家族マニュアル』や、渡辺いっけい主演の『いつくしみふかき』といった作品が該当する。

■芸能事務所フラームがインディーズ映画に積極関与

ぜいたくな予算がなく、高額なギャラを期待することができないインディーズ映画に彼らはなぜ出演するのか。話を聞くと、「監督やプロデューサーなどと既知の仲だった」「出身地をPRする映画だから」など、さまざまな理由があるようだ。

現在公開中のインディーズ映画『月極オトコトモダチ』(新宿武蔵野館ほか全国順次公開中)と『疑惑とダンス』(キネカ大森にて公開中)は、朝ドラ「わろてんか」や映画『フラガール』などでも知られる女優の徳永えりが主役を務める。

彼女が所属する芸能事務所 FLaMme(フラーム)には、徳永のように、メジャー作品やインディーズ作品の枠を飛び越えて活躍する女優が多く所属している。芸能事務所にとって、インディーズ作品に出演するメリットとは何なのか。フラームのチーフマネジャー辻村草太氏にその背景、狙いを聞いた。

演技派女優をマネジメントするフラームには、広末涼子、有村架純、戸田恵梨香、吉瀬美智子らをはじめ、映画、ドラマ、CMなど幅広いジャンルで活躍する18人の女優たちが所属している。

その中で辻村氏が担当するのは先述した徳永えりのほか、松本穂香、山口紗弥加、山口まゆ、田畑志真など5人。もともと辻村氏は有村架純が「あまちゃん」などに出演していた頃に、彼女のマネジメントを担当していた経験があり、彼女との仕事を通じて映画やドラマなど映像の世界に触れ、経験を重ねていった。

■若手映画監督とのタッグが飛躍の契機に

その後、辻村氏は松本穂香の担当となる。後に彼女はauのCMや、ドラマ「ひよっこ」「この世界の片隅に」などで注目を集める人気女優となるが、辻村氏がマネジメントをはじめた当時は、まだまだ知名度のない新人だった。有村との仕事でメディアとのつながりができていたとはいえ、そんな彼女を売り込むのはなかなか難しかったという。

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