都心へのアクセスが意外と便利な「和光」の魅力 有楽町線や副都心線の急行も停車の和光市駅

東洋経済オンライン / 2019年6月18日 8時10分

和光市駅前の様子(筆者撮影)

埼玉県和光市――。東武東上線、東京メトロ有楽町線・副都心線の和光市駅は、東京都板橋区の成増・地下鉄成増駅の隣駅であり、埼玉県のなかでも東京都心への通勤に便利なベッドタウンとして人気が高い。都内を網羅している東京メトロ唯一の埼玉県内の駅でもある。

この和光市が、川口や戸田など都心へのアクセスのよさを誇る埼玉県内の各地を大きく引き離しているのは、和光市駅発の始発列車の本数の多さだろう。朝7時台、8時台には、有楽町線・副都心線の始発列車が、1時間に12本。始発で座れなかったとしても、池袋駅までは地下鉄で約20分。東武東上線の急行に乗れば約15分という所要時間だ。

2013年には副都心線は東急東横線・みなとみらい線とも相互直通運転するようになり、横浜駅や元町・中華街駅までも乗り換えなしで行けるようになった。とくに、2008年に地下鉄副都心線が開通し、新宿三丁目駅や渋谷駅に直通で行けるようになったことは、和光市駅の利便性を大いに高めた。

■アクセス最高 ちょうどいいまち ちょっといいまち

和光市役所でもらった市勢要覧の表紙には「アクセス最高 ちょうどいいまち ちょっといいまち 和光」というキャッチフレーズがあった。川口市と同様、ここでも行政はアクセスのよさを大きなセールスポイントとしている。

和光では、川口や戸田のように荒川が東京都との境界になっているわけではないので、隣接する東京の練馬区や板橋区とは地続き。境界感がないため「東京24区目」の地位を実質的に得ているという説もある。「東京北部郵便局」も和光市にある。

そんな埼玉県和光市と東京の違いはどこにあり、和光のどのへんが埼玉らしいのだろうか。

和光と言えば、ホンダ(本田技研工業)と理化学研究所があるということは比較的知られている。

ホンダの白子工場が和光(当時は和光市となる以前の大和町)に進出したのは1952(昭和27)年。

県の工場誘致奨励政策に基づいた大和町の誘致運動の結果、ホンダの進出が決定し、さらに1953(昭和28)年には大和工場を開設。農村地帯だった地元では工場勤務者や第三次産業従事者が増え、人口も増加。町税収入も劇的に増え、県内でも有数の豊かな町となった。

1964(昭和39)年の東京オリンピック前には、会場となった戸田漕艇場と朝霞射撃場を結ぶオリンピック道路が開通し、返還された米軍キャンプ朝霞(キャンプ・ドレイク)内の大和町町域に西大和団地が完成。やはり大和町内キャンプ朝霞跡地に、理化学研究所が駒込から移転した。

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