アマゾン「バーチャルメイク」に勝算はあるか AIとAR技術使い、スマホ上で「お試し」可能に

東洋経済オンライン / 2019年6月27日 8時0分

アマゾンが6月5日から始めたバーチャルメイク機能。アマゾンの化粧品販売は売上が拡大傾向にある(写真:アマゾンジャパン)

スマートフォン上で、自分の顔写真で様々なメイクアップアイテムを試し、そのまま購入することができるーー。

アメリカのEC(ネット通販)大手・アマゾンは6月5日、同社のモバイルサイトやショッピングアプリでバーチャルにメイクアップアイテムを試せる「バーチャルメイク」を導入した。

■18ブランド、890商品を試すことができる

全世界に展開するアマゾンのサイトにおいて、バーチャルメイクを導入したのはアメリカと日本のみ。まず「購入前に色を試したい」という要望の多いリップ分野でサービスを開始した。現時点では、ロレアルや資生堂など5つの化粧品メーカーの計18ブランド、890点以上の商品を試すことができる。

化粧品のEC販売は目下、成長の途上にある。2018年の国内化粧品のEC販売比率は5.8%で、2017年に比べて0.6ポイント伸びた(経済産業省調べ)。アマゾンの化粧品販売は好調で、アマゾンジャパンで化粧品販売を担うビューティ事業部の2018年売上高は、2013年に比べて約5倍になったという(金額は非公表)。アマゾンはバーチャルメイクの導入で、需要が底堅い化粧品販売をさらに伸ばす計画だ。

バーチャルメイクの最大の強みは、アマゾン内で複数メーカーのメイクアップアイテムを試し、そのまま購入することができる点だ。アマゾンジャパン消費財事業本部で化粧品や日用品などを統括する宮本貴臣・事業本部長は「アマゾンではこれまで、化粧品を買う際には、色などを試すことができなかった。だが、バーチャルメイクを導入したことで、ワンストップで商品を購入してもらうことができる」と話す。

日本国内では既に、複数社からバーチャルメイクのアプリが投入されている。例えば、パーフェクト社の「YouCamメイク」は、阪急百貨店が運営する化粧品専門ECサイト「HANKYU BEAUTY ONLINE」と連動している。ただ、阪急百貨店のECサイトを訪れて化粧品を購入する際にバーチャルメイクを試したい場合、別途YouCamメイクのアプリをわざわざ立ち上げる必要がある。

資生堂も自社ECサイト「ワタシプラス」でバーチャルメイクのアプリを試すことができるが、あくまで購入できるのは資生堂のアイテムのみだ。

アマゾンのバーチャルメイクは、化粧品の世界トップメーカーであるロレアルグループ傘下のモディフェイスが開発した、人工知能(AI)と拡張現実(AR)技術を活用したシステムを使用している。

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