「ココイチ」FC加盟店が失敗しづらいカラクリ 「10店のうち1店しか潰れない」秘策の正体

東洋経済オンライン / 2019年7月9日 18時0分

カレーハウスCoCo壱番屋の、驚くべき「生存率」の仕組みについて解説する(東洋経済オンライン編集部撮影)

日夜テクノロジーが進化する中で、ビジネスの手法、言い換えれば「儲けるための仕組み」も、どんどん変わってきている。あるサービスや企業に対して、「格安なのに、なぜやっていける?」「利用料ゼロで、どう稼いでいる?」など、疑問を抱いたことのある人もいるだろう。こうした「儲けの仕組み」について解説する当連載。第4回のテーマは、店舗数世界一のカレーチェーン「カレーハウスCoCo壱番屋」について。

飲食店の生存競争は厳しい。ある調査によると、「開店後2年以内に廃業する」飲食店は、約半数にも達するという。そんな状況の中でも、出店すれば「10店に1店しか潰れない」という「驚異の生存率」を示しているのが「カレーハウスCoCo壱番屋」だ(以下、CoCo壱番屋)。

CoCo壱番屋は、国内で直営店159店、フランチャイズ1108店の合計1267店を展開し、海外店を含めると、全世界で1439店舗(同)に達する。店舗数の増大と歩調を合わせるかのように、メニューも充実。

「手仕込とん勝つカレー」「手仕込ささみカツカレー」はいずれも登場から3カ月で200万食以上を売り上げた。さらにスパイスカレーシリーズも9カ月で約260万食のヒットもあって、業績も堅調に推移。

■世界最大のカレーチェーン

CoCo壱番屋を運営する壱番屋の2019年2月期の決算では、売上高が502億1400万円、営業利益が44億4200万円で、営業利益率は約8.8%。ここ10年間の営業利益率は平均で10.2%と、外食産業としては高い水準をキープしている。

ある食品メーカーの調査では、日本人1人につき「年間73杯」もカレーを食べている。単純に計算すると「5日に1杯」。会社員なら、月曜日から金曜日までのランチで「1回はカレー」ということになる。今や日本の国民食ともいえるカレーで、国内最大のチェーン、いやギネス認定の世界最大のカレーチェーンを展開しているのが壱番屋である。

売上高でいえば、2017年2月期こそ、決算期をそれまでの5月決算から2月決算に変更したことで落ち込んだが、それを除けば、2010年以降、増収を続けている。

CoCo壱番屋が、なぜ「10店に1店しか潰れない」のか。その理由は同社独自の、のれん分け制度である「ブルームシステム」にある。

■「ロイヤルティ」が存在しない

同社の国内店舗数1267店のうち、フランチャイズ1108店がブルームシステムによってのれん分けした店舗である。のれん分けしたフランチャイズには、他のフランチャイズと比べて、大きく異なる点がある。それは、「本部にロイヤルティを支払う必要がない」のだ。

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