盛り上がり欠く参院選、投票率50%割れも 優勢・与党の心配は政権幹部の失言と暴言

東洋経済オンライン / 2019年7月9日 7時20分

参院選が公示され、候補者の街頭演説を聞く有権者ら(7月4日、兵庫県尼崎市。写真:時事通信)

7月4日に公示された第25回参院選は、序盤から与党優勢の展開となっている。

公示後の最初の週末に合わせて大手紙などが一斉に行った全国情勢調査によると、自民、公明両党が前回3年前の参院選での獲得議席を確保し、さらに上積みする可能性もある。政府与党幹部は「選挙はこれから、油断は大敵」と引き締めを図るが、安倍晋三首相(自民党総裁)は余裕をにじませる。立憲民主党の枝野幸男代表ら主要野党の焦燥感は拭えず、明暗が分かれている。

■大手各紙はそろって与党優勢の分析

中央各紙の6日付朝刊の見出しは「自公、改選過半数の勢い」(朝日、日経)、「与党、改選過半数は確保」(毎日)、「与党の改選過半数確実」(産経)、「参院選 自民が優位」(読売)と、そろって与党優勢の分析を示した。

ただ、今回選挙の大きな争点となる「改憲勢力3分の2」の確保については、改憲勢力「維持か」と「3分の2割れも」などと表現が微妙に分かれた。各紙の各党獲得議席予測の中央値を平均してみると、下図のようになった。

自民は、今回改選となる6年前の参院選では現行制度での最多となる65議席を獲得、3年前に56議席を確保したことで、27年ぶりに参院単独過半数を回復した。今回の議席予測で自民は前回実績を超えるものの、獲得の上限は63~64議席。定数増で過半数が123議席に増えたこともあり、予測通りなら自民単独過半数の可能性はなくなった。

改憲に積極的とされる政党などを合計した改憲勢力は現在、改憲発議に必要な3分の2(162議席)を超えている。しかし、こちらも定数増で164議席とハードルがあがり、予測に従えば非改選を合わせても数議席不足する可能性が高い。ただ、自民が予測の上限まで伸びれば届くため、各紙の見出しも分かれたというわけだ。

議席予測での野党各党の内訳をみると、第1党の立憲民主は改選議席9を大きく上回るが、国民民主は改選8には届きそうもない。もちろん、系列無所属候補の当選による上積みは想定されるが、それでも両党の前身となる民進党の前回獲得議席32と同程度にとどまり、「競い合いによる勢力拡大」(枝野氏)という期待は外れそうだ。

その一方で、維新は先の大阪ダブル選圧勝の余勢も駆って、改選7維持かそれをやや上回る議席獲得が予測されている。また、野党統一候補のため多くの候補を降ろした共産党も、改選8を確保し、さらに議席の上積みもありうる。与党の公明党も改選11を2~3議席上回ることが確実視されている。「自民党の目減り分を公明、共産、維新などが分け合い、旧民進系は伸び悩む」(選挙アナリスト)予測となっている。

■勝敗ラインは前回実績の与党70超え?

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