スタバ、「スマホ注文」導入で見えた意外な課題 6月から事前注文・決済可能なサービスを開始

東洋経済オンライン / 2019年7月9日 7時30分

スターバックス コーヒー ジャパンは都内の一部店舗で、スマートフォンによる持ち帰り注文、決済ができるサービス「モバイルオーダー&ペイ」を開始した(記者撮影)

カフェチェーン最大手のスターバックス コーヒー ジャパン(SBJ)は6月26日、事前に顧客自身のスマートフォンから持ち帰りの注文、決済ができる新サービス「モバイルオーダー&ペイ」を東京都内の56店で開始した。今年中に300店舗の展開を計画しており、2020年内には1400超の国内全店に展開する方針だ。

飲食チェーンではモスバーガーやケンタッキーフライドチキンなどがスマホで注文・決済できる仕組みを導入しているが、大手カフェチェーンでは初めての試みとなる。待ち時間の緩和といった顧客の利便性向上や、店舗業務の軽減などにつなげる狙いだ。

■早ければ受け取って1分で退店

利用者はスターバックスコーヒーの公式アプリから希望の商品や受け取る店を選択・決定すると、あらかじめ登録したプリペイド式の「スターバックスカード」から料金が自動的に引き落とされる。

注文・決済から数分経つと、スマホに「商品のご用意ができました」とプッシュ通知が届く。店舗に着いた利用者は、レジに並ぶ必要がない。カウンターの一角にある受け渡し専用の場所で、スマホの画面を提示して商品を受け取るだけ。店舗の形にもよるが、入店してから商品を受け取って退店するまで1分もかからない。

今回の新サービスは、まずまずのスタートを切ったようだ。サービス開始からおよそ2週間が経過したが、「想定どおりの出足」とSBJの広報担当者は言う(利用客数など具体的な想定は非開示)。

記者は7月のある平日、昼時に東京・大手町の店舗を訪れ、30分ほど観察してみた。レジの前にはつねに10~20人の行列ができる混雑状態だったが、5~6人がモバイルオーダー&ペイを利用してスムーズに商品を受け取り、オフィスへ戻っていった。

SBJはまず、今回サービスを導入した大手町や丸の内のビジネス街店舗で、朝の出勤前やランチ休憩の際にレジに並ぶ時間がないビジネスパーソンを取り込む。子ども連れや買い物客が多い立川や調布など郊外のショッピングセンター内にある店舗では、長い列を並ぶことをためらっていた客を呼び込む構えだ。

新サービス導入のきっかけの1つが、消費増税導入に伴う「軽減税率」の適用だ。今年10月に消費税率が10%へと引き上げられる際、店内で飲食する場合は税率10%になるが、持ち帰りの場合は軽減税率の8%が適用される。「軽減税率で持ち帰りの注目度が上がるとみている」と、SBJの森井久恵CMO(最高マーケティング責任者)は話す。

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