「ポイントは3つあります」がもはやNGな理由 情報量が多すぎる時代の「伝え方」の新常識

東洋経済オンライン / 2019年7月10日 8時20分

ビジネスシーンで得意先や上司にプレゼンしたり報告する際に、効果的に伝えられる「刺さるひと言」を紹介します(写真:kou/PIXTA)

コミュニケーションのハウツーの1つとしてよく聞く「ポイントは3つあります」という言い回し。実はこのフレーズ、かえって聞き手の興味を失わせてしまう可能性があります。

カンヌ国際クリエイティビティフェスティバル金賞など、国内外で80以上の賞を獲得し、初の著書『説明は速さで決まる ~一瞬で理解される「伝え方」の技術~』を上梓した現役コピーライター中村圭さんに、現代社会で「最速で相手に刺さる」話し方について述べてもらいました。

■定番の「ポイントが3つ」は…

あなたは会社の上司に、プロジェクトの進捗について説明しようとしています。こちらは丁寧に説明しているつもりですが、相手はどうも理解していない様子。結局、伝わりきらないまま終わってしまいました。

これはある程度、仕方がないことです。あなたの言葉がそのまま相手に伝わるということは、残念ながらありません。大切なのは、自分がこれから伝える説明の道筋を、相手の頭の中にも共有してもらうことです。

しかし、多くの人が陥りがちな落とし穴があります。例えば、ビジネス書でよく言われる「ポイントが3つあります」という表現。こう言えば、相手の頭に「これから3つの説明がされるんだな」という共通認識ができるため、相手も整理して話を聞きやすいという理屈です。日頃やっている人も多いのではないでしょうか。

ただ、大きな欠点があります。この忙しいご時世、「ポイントは3つあります」と言うと「3つもあるのか。長いな」と思われてしまうのです。

スマートフォンが普及し、多くの人が情報の取捨選択を以前よりもずっとスピーディーに行うようになりました。「3つ“だけ”」ではなく、「3つ“も”」あるのかと捉えられてしまうのです。

普段、街中の広告で「ポイントは3つあります」という表現を投げかけられたことはないと思います。理由は簡単で、広告でそんな言い回しをしていたら、最後まで読んでもらえない、聞いてもらえないからです。

ではどうすれば、もっと簡単に相手の意識を離すことなく、自分の説明を聞いてもらえるのでしょうか。そのための効果的な方法を、コピーライターがよく使う言い回しから、お伝えしたいと思います。

いくつか方法はありますが、とくに効果的なのは「透明ルート標識」という技術です。これは相手に気づかれることなく、無意識的に頭のなかにこれから説明するルートを受け入れる準備をさせる言い回しです。

例えば便利な言葉の1つが「時代」です。僕が、「短い説明が必要な時代です」と話し始めたとします。すると、この言葉を聞いた瞬間に、相手の頭のなかにはある説明のルートを受け入れる準備ができます。それが、

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