「子どもが欲しい」50代初婚男性が直面する現実 誰もが年の差婚できるわけではない

東洋経済オンライン / 2019年7月13日 7時50分

子どもは「生まれた日がゴールではなく、そこからがスタート」と認識して人生設計を立てていますか?(写真:Milatas/iStock)

結婚相談所の経営者として婚活現場の第一線に立つ筆者が、急激に変わっている日本の婚活事情について解説する本連載。今回のテーマは、「子どもが欲しい」と希望する50代以上の男性の婚活、その夢と現実についてです。

50代になっても「子どもが欲しい」と考える初婚の男性は少なくありません。しかし、子どもにこだわっていると相手の女性の年齢が限られてしまい、婚活は厳しいものとなります。

しかも、52歳で生まれたとすると、子どもが大学を卒業したときには70代です。そんな経済的に不安な人生設計を受け入れる女性は少ないでしょう。婚活成功のカギは、その点に気づけるかどうかです。

■お見合いで「産んでくれるよね?」

研究職の男性Hさんも子どもにこだわる婚活男性でした。Hさんは、44歳から50歳までの6年間、ほかの相談所で婚活し200万円以上使ったと言います。「最後の砦」だと言って私のところに来ました。

来た当初も、やはり「子どもが欲しい」と主張していました。となると、理想のお相手は38歳くらいまでとなります。しかし、Hさんはとてもじゃありませんが30代の女性がお付き合いしたくなるような雰囲気ではありません。

50代初婚の婚活男性は2パターンに大別されます。ずっとモテなくて女性に縁がなかった人か、それなりに女性とお付き合いをしてきたけれども結婚の決心ができなかった人。Hさんは前者でした。

Hさんには、現状のままでは30代女性とのご縁は難しいということを伝え、一度は「子どもはもういいです」と納得したのですが、いざお見合いをセッティングしたら、相手に「子どもを産んでくれるよね?」なんて口走ってしまいました。相手は「子どもは欲しいと思わない」という40代女性で、当然「話が違う」とクレームが来てしまいました。

そんな彼が半年かかってようやく婚活の現実を受け入れ、「子どもはもうほんとにいいです」と気持ちを切り替えた途端、40代前半の女性とのご縁が訪れ、今ご成婚に向かっているところです。

50代初婚の男性は、自分の“老い”に気がついていない男性が多いように感じます。50代といえば、早くに結婚していればすでに孫がいる男性もいます。奥さんのサポート、子どもの受験、子どもの結婚などさまざまな経験をし、子ども絡みのコミュニティーもたくさん持っている。

■そもそも子育てをわかっているのか

十把一絡げには言えませんが、こうした男性と比べると、50代未婚男性は経験値や他人の気持ちを察する感覚を養う機会はどうしても少なくなりがち。デートのときに美術館に行って、チケットを買うために30分間、女性と前後一列に並び、まったくコミュニケーションを取らなかったという男性もいました。

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