貧富の差が酷くても米国が日本より住み易い訳 ぐっちーさん「アナハイムで考える日米の差」

東洋経済オンライン / 2019年7月20日 8時0分

こちら(アメリカという意味ではなく、カリフォルニアという1地域)では万事そんな感じで、トラブルとは「起きて当たり前のもの」であって、起きてしまったらそれはそれで仕方ない、という考え方を取ります。

一方、日本では「トラブルは死」、とばかりにトラブルを起こさないようにみんなが目くじらを立てて管理しており、ひとたびこういうトラブルが起きたら、もうそれはえらいことになるわけです。今回の事件も日本だったら、客は「どうしてくれるんだ! カードはいつ帰ってくるんだ!」という、いくら議論してもすぐには進まない状態で押し問答になるわけです。むしろ「そのうち帰ってくるからそれまで我慢しててね、こっちで面倒見るからさ!」的な解決法の方が、はるかに優れているような気がします。つまり「トラブルは必ず起きるもの」、という考え方ですね。

こちらは万事そんな感じで、何かあっても「誰だ!!こんなことをやったのは!」ではなく、「あー、やっちゃったね、しょうがないからどうするかみんなで考えようよ」、的な生活様式になっているので、実に居心地がいいわけです。

これを「ルーズだ!」とか「いい加減だ!」とか批判するのは簡単ですが、一体どっちがいいんだろう、と突き詰めると、うーん、ワタクシはこの「アメリカ式」の方がいいような気がしますね。ある意味結局、「最後はお金で解決」、なんですけど、その間に入る人間は、お互いに感じるストレスが少なくなる。日本だと「誰が(どこが)悪いんだ!」という、責任追及が先になるので、こういう解決にはならないわけです。

これと関係する話をしますと、うつ病の有効な治療方法に転地療法というのがあるそうです。環境を変えるとうつ病が治る、という話なんですが、正直、日本人のうつ病患者がカリフォルニアに来たら、あらゆる重荷から解放されて、確かに治りそうな感じですよね・・・・・・。

てなことを言うと、「おまえが見ているのはアメリカのほんの一部であって、特にカリフォルニアは一方で貧富の差が激しい。アメリカでは貧困に苦しんでいる人が4000万人!もいるんだぞ!」とか、「ウォルマートでフルタイムで働いている人ですらフードスタンプで生活しているんだぞ!そんなことも知らないのか!!」 と、すぐ批判する人が出てきます。

言っときますけど、そういう問題があることは「百も承知」なんですよ。そういうあなたと違って、こっちは30年もアメリカに住んでいるんですから。ただ「だから、それはそれで解決しましょう」、という話ですし、日本だって、生活保護の受給者数が史上最高とか言っているわけです。

■「敗者復活戦」を信じるトランプ支持層

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