ジム・ロジャーズ「私なら10歳で日本脱出計画」 「滅び行く日本」にしがみついて生きるのか

東洋経済オンライン / 2019年7月21日 7時30分

「私が10歳の日本の子供なら、一刻も早く日本を飛び出す」。著名投資家のジム・ロジャーズ氏(右)は日本にそこまで言うのはなぜか(写真:筆者の花輪陽子氏(左)撮影)

ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。2019年3月に冒険投資家として日本でも著名なジム・ロジャーズ氏のシンガポールの自宅に伺い、インタビューをさせていただきました。

生まれ故郷のアメリカから脱出して東南アジアという新天地で、子供の教育や理想的なライフスタイルなど人生で成功を手に入れたジム・ロジャーズ氏との出逢いは、私の人生を大きく変えるきっかけとなりました。日本人にとって非常に参考になるメッセージで、私自身も実践していることを、この連載内でご紹介していきます。

■一刻も早く、日本を飛び出すべきだ

ジム・ロジャーズ氏はこう言います。「私が日本に住む10歳の子供であれば、一刻も早く日本を飛び出すことを考えるだろう。中国や韓国に移住したほうが、よほど豊かに生活できるのだから。将来、日本の多くの家庭で、「お母さん、わたしたちはどうして外国に住まないの?」といった会話がなされる未来が私には見える。そのとき、日本人の親たちはどのように答えるだろう。これは私の“意見”ではない。意見に対しては異論が成り立つが、この問題は簡単な算数ができれば誰でも明らかにできるものなのだから。したがって、これから起きる破綻は、日本人が自分で決めたことにほかならない。しかし、本当にそうした未来を望んでいるのだろうか?」

実は、今回出した書籍の帯にあるメッセージなのですが、私はこの言葉が一番心に刺さりました。というのも、私自身、5歳の娘がいるからです。インタビュー中にも、彼は「あなたの5歳の娘の将来は?」と何度も投げかけて来ました。

また、私も母でもあり、ファイナンシャル・プランナーであって、日本の財政赤字がどれくらい深刻で、将来子供達にどのようなツケが回ってくるのかは数字で計算をしたら想像がつきます。そういう意味でも、子供のためにできる限りシンガポールに踏みとどまって教育を受けさせ、外国語をネイティブレベルに身につけさせ、将来好きな国に羽ばたかせてやりたいという思いが日増しに強まっています。

もちろん、日本から離れることができない理由がある人も多いでしょう。その場合も、一定の年齢になれば子供だけを留学させる方法もありますし、語学を身につけさせるという投資も可能です。

「私が今、投資家として日本人に最高のアドバイスをするとしたら、『子どもや孫には中国語を習わせなさい』ということだ。子孫の未来に希望を託すなら、必ず中国語、それもいわゆる標準中国語を学ばせるべきだ。
私自身、娘に中国語を学ばせるために2007年に家族でシンガポールに移住した。私が娘にできた最高の投資は、中国語を話せるようにしたことだと今でもそう思っている。やがてアジアの時代が来ることを考えると、中国語の語学力とアジアの経験は最上のスキルとなる。万が一私の予測が外れ、アジアの時代が来なくとも、中国語は世界中で約15億人が使っている言語だ。学んでおいて損はない」。

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