「本当に就職に強い大学」ランキングトップ150 最新!19年卒業生の実就職率、1位は金沢工大

東洋経済オンライン / 2019年7月26日 7時10分

本当に就職に強い大学ランキング。1位金沢工大、2位愛知工大、3位大阪工大

文部科学省が集計している「大学生の就職率」は、近年の大学生の売り手市場を背景として、過去最高を記録し続けてきたが、「平成30年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在)」によると、2019年卒の就職率は、前年より0.4ポイント低い97.6%だった。

■「実就職率」は大学院進学者除く卒業生が分母

調査対象校が62校と少ないうえ、就職希望者に対する就職率なので、実態より高くなる傾向にある。そのため、就職率が上限に近づき高止まりしているようだ。

一方、大学通信では、医学科と歯学科の単科大学を除く全大学を対象にし、卒業生数から大学院進学者数を除した学生をベースとして算出した実就職率(就職者数÷<卒業者数-大学院進学者数>×100で算出)を調査している。より実態に近い就職率が把握できるからだ。集計した全大学の実就職率は年々上がっており、2019年卒は前年を0.7ポイント上回る89.1%となった。

好調な就職環境が続く中、実就職率が高かった大学はどこか? 卒業者数1000人以上の大学を対象にした「大学実就職率ランキング」で比較してみよう。

大学生の売り手市場を背景に高まった実就職率をさらに伸ばすのは大変なこと。そうした中でも、ランキングのベスト10に入った大学の内、3年連続トップの金沢工業大学と5位の福井大学、前年の卒業者数が1000人に満たずランク外だった6位の安田女子大学を除き、すべて順位を上げている。その中でも伸びが最も大きかったのは、国際医療福祉大学で前年の29位から7位にジャンプアップしている。

上位には工科系大学が数多くランクインする傾向にある。背景には工科系大学の卒業生の多くが就職する製造業や建設業の求人数が多いことがある。それに加え、研究や論文執筆などを通して、「計画→実行→評価→改善」といった、いわゆる社会人に求められるPDCAサイクルを回す能力が身に付いている点も就職率が高くなる要因だ。

その視点から1位の金沢工業大学の取り組みを見ると、「問題発見→問題の明確化→アイデアの創出→アイデアの評価・選定→アイデアの具現化」をチームで行う、「プロジェクトデザイン教育」を必須としている。まさにPDCAサイクルを回すプログラムであり、高い実就職率のバックボーンとなっている。

ベスト10に入った工科系大学は、実就職率の上昇と連動して順位を上げており、2位の愛知工業大学が前年3位、3位の大阪工業大学が同4位、8位の芝浦工業大学が同10位からそれぞれランクアップした。

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