山崎貴監督が語る「アルキメデスの大戦」とVFX VFXが進化・普及する中、斬新な映像表現必要

東洋経済オンライン / 2019年7月31日 8時20分

7月26日より公開中の『アルキメデスの大戦』は、「戦艦大和」の建造計画を数学の力によって阻止しようと試みるストーリーだ ©2019「アルキメデスの大戦」製作委員会 ©三田紀房/講談社

第2次世界大戦を、変わり者の天才数学者の視点から描く三田紀房の人気コミック『アルキメデスの大戦』が映画化され、7月26日より公開されている。

物語の軸は、史上最大にして悲劇の運命をたどった「戦艦大和」。海軍省が進める、世界最大の戦艦の建造計画を阻止するため、100年に1人の天才と言われた数学者・櫂直に協力を要請する――。

主人公の天才数学者・櫂直を演じる菅田将暉をはじめ、舘ひろし、柄本佑、浜辺美波、笑福亭鶴瓶、小林克也、小日向文世、國村隼、橋爪功、田中泯といった演技派俳優が集結している。

そして、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズをはじめ、興行収入87.6億円を記録した『永遠の0』など、VFX(ビジュアル・エフェクツ)技術を駆使して数々のヒット作を世に送り出した山崎貴監督が、この作品のメガホンをとる。今回、その山崎監督に、本作が生まれた経緯などを聞いた。

■戦艦大和の映画を作りたいと思っていた

――以前から、この作品を手がけたかったという話を聞いています。なぜ「アルキメデスの大戦」に惹かれたのでしょうか。

前から戦艦大和の映画を作りたいと思っていました。ただ、どうしても「いろんな思いを持った人たちが戦艦に集まってきて、戦艦が沈んで終わる」といった物語になってしまうなと思っていて。

だからそういうのとは違う切り口のものがあれば、新しいスタイルの戦艦大和の映画ができるだろうなと思っていたんです。そんなときにこの原作の漫画に出会ったのです。切り口はすごく面白いなと思いましたし、ちょうど菅田将暉くんとCMの仕事でご一緒させていただいたときで、今度は菅田くんと映画をやりたいなと思っていた時期でもあったんですよ。

――「吉野家 築地一号店物語」のCMですね。

そして原作を読んだら菅田くんみたいなのが出てくる(笑)。これは“一石三鳥”だな、これはめぐり合わせだなと思って。やりたいという話をしたら、快諾していただいた。

オッケーはいただいたのですが、ただ原作がまだ終わってなかったんです。歴史的に見ると、戦艦大和は建造されているわけなので、結局主人公たちにとっては負け戦となるわけじゃないですか。

そこで、どうやって彼らが腹に落ちた状態になり、戦艦大和を作るに至ったのか。そういう物語にするための、風呂敷のたたみ方が、原作的にはまだ描かれていないんですよ。だからやることが決まった後に、「どうすればいいのか」と悩みはしました。

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