ダイハツ「新型タント」はN-BOXに勝てるのか 7月から発売、販売台数で首位奪還を目指す

東洋経済オンライン / 2019年8月1日 8時10分

7月に販売を開始したダイハツの新型「タント」。月間販売目標は1万2500台に設定した(撮影:尾形文繁)

軽自動車人気の中でも、スーパーハイトワゴンとかトールワゴンと呼ばれる、最も車高の高いワゴン系に人気が集中している。中でも抜群の人気を得ているのは、ホンダのN-BOXだ。

全国軽自動車協会連合会(全軽自協)の通称名別新車販売1~12月の確報で、2015年から2018年まで連続1位を獲得している。2013年にN-BOXは発売後初の1位を得ていたが、2014年に一度ダイハツのタントに首位を奪還された。前年の秋口に、タントがフルモデルチェンジをしたからだ。

2014年に対前年比160%以上をタントは売り上げ、N-BOXはその後塵を拝した。だが翌2015年には巻き返し、以後N-BOXの独壇場となっている。

■N-BOXの強さの秘密とは?

N-BOXは、なぜそれほど強いのか。ダイハツやスズキが軽自動車メーカーとして永年積み上げてきた商品性とは違った、登録車のミニバン的価値観で登場したN-BOXに、多くの顧客は反応を示した。

技術的には、登録車のフィットなどで採用された車体中央に燃料タンクを配置する手法を最大限に生かした。後席座面のチップアップ機構(着座部分を背もたれ側へ跳ね上げる)を利用した、独創の室内空間や、自転車を後ろに載せやすくする床の低さ(これも燃料タンクが車体中央にあることで実現できる)、車体側面や後ろ端の様子を鏡で手軽に確認できるようにした装備など、これまで軽自動車の利用者が目にしたことのない商品性で魅了した。

ホンダは、軽自動車を開発したことがない人物をN-BOXの開発責任者とし、登録車では当たり前の発想を軽自動車に持ち込み、斬新さを使い勝手で示した。また、軽自動車という概念にこだわらない品質にもこだわった。その結果、登録車からの乗り換えが多いのも強みとなっている。

スーパーハイト系という価値を生み出したのはタントである。しかし2018年に関しては2位を保持することさえできず、スズキのスペーシアにその座を明け渡した。なおかつ3位に日産デイズが入り、4位にまで後退してしまうのである。そうした状況を一気に挽回すべく、今回、待望のフルモデルチェンジを迎えた。

7月9日に行われた新車発表会で、ダイハツの奥平総一郎社長は「タントはダイハツの基幹車種に成長した」と述べ、その重要性に触れた。同時に「軽自動車販売で13年連続ナンバーワンである」(同)と、軽自動車の商品力への自信をのぞかせた。

■DNGA第1弾となったタント

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