がん診療「実績データ」マップで見る病院選び 疾患、手術有無から診療件数・入院日数を比較

東洋経済オンライン / 2019年8月3日 7時20分

専門的な知識が必要な医療に関して患者が自力で判断するのは難しい(写真:OrangeMoon / PIXTA)

自分や身近な人ががんと診断されたら、あるいはがんの疑いが強いと告知されたらどうするか。診断された病院でそのまま医療を受けることができればよいが、さまざまな事情から自分で病院を探すケースもあるだろう。しかし、専門的な知識が必要な医療に関して、患者が自力で判断するのは難しい。

そんなとき参考になるのが、実際にがんの診療を行った実績データから病院を探すことだ。厚生労働省では毎年、包括医療費支払い制度(DPC)の対象となった病院の退院患者に関するデータを公開している。

DPCとは、入院患者の医療費について検査や投薬といった診療行為ごとに計算する従来の出来高払い方式とは異なり、疾患(主要診断群)や治療内容に応じた1日当たりの定額医療費を基に全体の医療費を計算する制度である(一部の診療は従来どおり出来高払い方式で計算される)。

■DPCデータから全国3701カ所の病院検索マップを制作

今回、東洋経済オンライン編集部では、DPCデータの2017年度における退院患者データから全国の病院3701カ所を検索できるマップを制作した。疾患の種類、手術の有無などから病院を検索し、該当する診療の件数や平均の在院(入院)日数を確認できる(リンクが表示されない場合は東洋経済オンラインのオリジナルサイトをご覧ください)。

対象は2017年4月から翌年3月までに退院または転棟した患者で、24時間以内の死亡や自費診療のみのデータは除く(具体的な対象は「分析対象データについて」を参照)。悪性腫瘍や悪性新生物疾患等を対象とし、良性腫瘍疾患については対象外とした。データは厚生労働省の公開データを利用し、抽出と集計はグローバルヘルスコンサルティング・ジャパンが実施した。

このマップでは、病院の都道府県、「地域がん診療病院」などのがん拠点病院分類、「肺がん(肺の悪性腫瘍)」など疾患の種類、手術の有無、化学療法・放射線等の有無から病院を検索し、該当する診療件数や在院日数を確認できる。ただし診療件数は10件以上のデータのみ公開されているため、10件未満の場合は「0」と表示される。

例えばあなたの知人が肺がんと診断され、手術が必要である場合、疾患の種類を「肺がん(肺の悪性腫瘍)」、手術の有無を「あり」として検索すると、全国の病院で手術を伴う肺がん診療を行った件数を見ることができる。マップ下には診療件数と在院日数の散布図が表示されるが、同じ診療でも病院によって件数や在院日数が数倍違うことがわかるはずだ。

■厚生労働省のがん拠点病院指定だけでも6種類

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング