渋野日向子が笑顔に秘めた圧倒的強さの内面 胸を打つ言葉の数々が驚異的な好感度を生む

東洋経済オンライン / 2019年8月7日 13時50分

日本人選手で42年ぶり、令和最初の快挙を果たしたプロゴルファーの渋野日向子選手(写真: Jun Sato/WireImage)

昨年プロテストに合格し、今年からツアー参加したばかりの20歳であるにもかかわらず、初の海外メジャー挑戦となった「AIG全英女子オープン」では、予選突破という目標を掲げながら、日本人選手42年ぶりの優勝という快挙を達成。

ドラマや漫画でも描けないようなシンデレラストーリーに加えて、ミスをしても、ピンチのときも笑顔を絶やさない好感度抜群のキャラクターで、渋野日向子さんは一躍時の人となりました。

渋野さんは8月6日の帰国直後に、羽田空港と日本記者クラブで立て続けに凱旋記者会見を開催。「ゴルファーが日本記者クラブで会見するのは初」「イチローの21歳を抜いてアスリート最年少記録」であることが、その偉業とフィーバーぶりを物語っています。

ゴルファーとしての実力以上に注目されているのは、常に自然体で放たれるコメントと、「優勝を懸けた最後のパットは明らかに強めだった」「ボギー以下の直後にバーディー以上を出す“バウンスバック率”が断トツ1位」というメンタリティー。渋野さんの好感度と勝負強さは、ビジネスパーソンにとっても、大いに気になるのではないでしょうか。

彼女が会見で話した数々のフレーズから、その秘訣を探っていきます。

■心の距離を縮めるレスポンスの速さ

会見冒頭、質問者から「お帰りなさい」と言われた渋野さんは、間髪入れずに「帰りました!」と笑顔で即答しました。わずか6文字の言葉で、会見場に笑顔の輪が広がり、パッと明るいムードにしたのです。

渋野さんはその他の受け答えでも、「お願いします」と言われて「お願いします!」と即答。「ありがとうございました」と言われて「こちらこそありがとうございます!」と即答。会見での質疑応答は、まるで事前に質問内容を渡していたようなレスポンスの速さによって、終始テンポのいいやり取りが続きました。

相手の言葉に対するレスポンスの速さは、信頼関係のベースとなるコミュニケーションの基本。とかく「いいことを言おう」「できる人と思わせたい」と思って間を空けて話しがちですが、それではなかなか心の距離は縮まりません。その点、渋野さんはスピード重視のレスポンスで、記者たちに「心を開いてくれている」「ぜひ話を聞きたい」と思わせることに成功していました。

なかでも特にレスポンスが速かったのは、食べ物に関する質問。渋野さんは、「帰りの機内ではフルーツやケーキを食べました」「お菓子が大好き。食べることで満たされる」「(今食べたいのは)焼肉です」「(次戦の)『meijiカップ』 はチョコレートが楽しみ」「(今一番食べたいお菓子は)梅昆布」と、何度となく食べ物の話をしていました。

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