「就活川柳」に込められた学生たちの喜怒哀楽 「祈っても 想い届かず 祈られる」と嘆く声も

東洋経済オンライン / 2019年8月8日 7時40分

就職活動を戦った学生たちが悪戦苦闘の経験を川柳や短歌で表現するとどうなるのか(写真:U-taka/PIXTA)

就活ルール廃止、通年採用、売り手市場、インターンシップ、早期選考会、AI採用、逆求人、リファラル採用、通過ES、お祈りメール、内定辞退など、さまざまなキーワードが飛び交った2020年春入社に向けた就職・採用戦線。HR総研では、今年もリブセンスの「就活会議」と共催で、就活生を対象とした「就活川柳・短歌」と、企業の採用担当者を対象とした「採用川柳・短歌」を募集した。

今回は、まず「就活川柳・短歌」の入選作品を見ながら、2020年入社を目指して悪戦苦闘した就活生の心の叫びを見てみたい。

■時代は「平成」から「令和」へ

まずは最優秀賞からだ。

内定数 0は(令和)平静(平成) 装えず (東京都 ゆうさん)

2020年卒は、まさに「平成」と「令和」を跨いで就活をする唯一の世代である。今年5月1日、皇太子殿下(当時)が新天皇として即位されるのに伴い、「平成」から「令和」に改元した。

折しも、改元日である5月1日は、特別法案によって今年1回限りの祝日となり、ゴールデンウィークは10連休(4月27日~5月6日)となった。

企業側は、改元というよりも、10連休で選考活動が中断する(間延びする)のを嫌い、連休前に内定を出すべく、選考を前倒しで進めることとなった。それは、大手就職ナビが発表する毎月1日現在の内定率調査の結果推移を見ても明らかである。

一方の学生は、「平成の内定」と「令和の内定」にこだわりを持っていたようである。でも、連休前に内定が出なかったとしても大丈夫。内定時期の早い、遅いにあまり意味はない。本当に自分の納得できる、自分に合った企業から内定が出たかどうかのほうが大事である。「平成の内定」もいいが、「令和(元年)の内定」もいいものだ。

それにしても、「平成(平静)」と「令和(0は)」をうまく組み合わせた見事な句である。

続いて、優秀賞の2作品を紹介しよう。

御行の 内定辞退 温厚に (神奈川県 めうっちさん)

こちらも「御行(おんこう)」と「温厚(おんこう)」を掛けた見事な句である。大手人気企業といえども、内定を出すまでは企業側が優位ではあっても、内定を出した後は学生優位に立場が逆転する。

企業からの内定取り消しはよほどの理由がない限り認められないが、学生からの内定辞退は自由だからだ。内定承諾書や誓約書を提出していたとしても効力などない。企業は過去の実績を考慮し、ある程度の内定辞退を見越して、採用計画人数に対してやや多めの内定を出すことが多い。

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