バリキャリをやめた43歳女性が幸せそうなワケ "自分中心生活"をやり切った後の結婚は…

東洋経済オンライン / 2019年8月9日 7時10分

43歳女性が絶讃する夫とは…(イラスト:堀江篤史)

<平日はフルタイムで仕事をしておりますので、1時間程度でもよろしければ昼休みに。もしくは土日でお願いします。私ひとりで伺います。子が小さいので、土日でも夫同席だと子も一緒になってしまい、ゆっくりお話しできなくなるからです>

こちらにも配慮しながら、明確なメールで取材協力の条件を伝えてくれたのは、都内の金融機関で契約社員として勤めている山根敦子さん(仮名、43歳)。オフィス近くの和食店を予約して、ランチタイムに会ってもらった。

清潔感のあるショートカット。淡々としているが、人の気持ちをそらさない話し方。敦子さんはいい意味で「人慣れ」をしていることがわかる女性だ。夫の哲夫さん(仮名、41歳)との間には3歳の娘がいる。婚姻届を出した半年後に「まさか」の妊娠をし、友人たちへのお披露目パーティーで大好きなお酒が飲めなかったとぼやく。豪快な人物でもあるようだ。

■自由を謳歌していた独身時代

敦子さんは結婚するまでは出版社で働いていた。バリバリ仕事をしながらプライベートも大いに楽しんでいる独身女性が周囲に多く、自分も結婚願望はまったくなかった。

「子どもがあまり好きではなく、子どもを欲しいと思わなかったから、でしょうか。楽しい彼氏がいればそれでいいと思っていました。洋服、飲み、観劇、コンサートなどに時間とお金のすべてを費やしていましたね。貯金もしていません」

追いかけられるよりも追いかける恋愛が好きだったと振り返る敦子さん。主に合コンで知り合い、付き合ったのはバーテンダーや植木職人などの自営業者が多かった。

「いずれも結婚不適合の男性でした(笑)。周囲の既婚男性はみんな浮気をしていて、30歳を過ぎたあたりで離婚して独身の世界に戻ってくるんです。結婚に夢など持てない環境でした」

そんな敦子さんの気持ちは少しずつ変わり始める。35歳のときに4年間付き合っていた恋人と別れたのがきっかけだった。

「それまではすぐに次の恋人ができていました。でも、35歳で次を探そうとしても厳しいことに気づいたんです。36歳のときに母が亡くなり、結婚して父を安心させたいという気持ちが強まりました」

取引先の男性から「うちの会社のアラフォー男たちと合コンをしませんか」との声がかかったのは38歳のときだ。願ってもない申し出である。敦子さんはすぐに女性メンバーを集め、4対4の合コンに出陣した。そこで出会ったのが哲夫さんだった。

「真面目そうで爽やかで、明らかに合コン慣れしていません。田舎で純粋に育ってきたんだろうな、と好印象でした。20代の頃だったら物足りなく感じたかもしれません。でも、遊び慣れた男性に振り回されて疲れていたのでしょう。まったりした雰囲気の彼が『いいな』と感じました」

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