レクサスが国内販売でベンツに勝てない理由 日本に根付かせるために必要な戦略とは?

東洋経済オンライン / 2019年8月9日 7時30分

2018年11月に発売されたレクサスの新型UX(写真:トヨタグローバルニュースルーム)

レクサスはトヨタが展開する高級車のブランドで、1989年に北米で誕生した。その後16年を経て、2005年8月に日本国内でも営業を始めている。今では国内の営業開始から14年が経過し、レクサスも認知度を高めたといわれるが、その売れ行きはあまり伸びていない。

2017年には最上級セダンのLSがフルモデルチェンジを行い、続いてLサイズセダンのES、コンパクトSUVのUXも導入されたことで、2018年(暦年)の登録台数は5万5096台となった。しかし2017年は4万5605台にとどまり、それ以前も4万~5万台で推移してきた。

■好調に売れるヒット車種が乏しい

この売れ行きではメルセデス・ベンツに負けてしまう。2012年ごろまではレクサスが優勢だったが、2013年以降は逆転され、メルセデス・ベンツが1年間に6万~7万台を登録して上回っている。

直近の登録台数を比べても、2017年はレクサスが前述の4万5605台で、メルセデス・ベンツは6万8215台だ。2018年はレクサスが5万5096台で、メルセデス・ベンツは6万7531台となった。レクサスは1万台から2万台以上の差をつけられている。BMWも2017年が4万9036台、2018年は5万0982台となっており、レクサスはBMWにも追い越される可能性もある。

レクサスがメルセデス・ベンツに販売面で負ける理由は、まず好調に売れるヒット車種が乏しいことだ。メルセデス・ベンツCクラスは、セダンのほかにワゴンとオープンモデルのカブリオレも用意して、1カ月に1500台前後を登録している。VW(フォルクスワーゲン)ゴルフが1800台くらいだから、Cクラスは輸入車でトップ水準の売れ行きだ。

さらにEクラスも900台前後を安定的に登録している。メルセデス・ベンツはSUVをそろえて登録台数の上乗せを図りながら、セダンとワゴンが主力のC/Eクラスを手堅く売っているわけだ。

対するレクサスは、設計の新しいESとUXが1カ月に1000台前後を登録するが、ほかの車種はそれ以下にとどまる。UXは日本の市場環境に合ったコンパクトなSUVだから期待されたものの、実際の売れ行きは伸び悩む。レクサスでも内外装は上質とはいえず、市街地を走ると乗り心地も気になる(ステアリングホイールにまで細かな振動が伝わる)。

ESはワゴンなどを用意しないセダン専用車としては堅調に売れるが、販売店は一概に喜んでいない。

■「LSは法人需要が中心になっている」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング