ハンモック付きの「賃貸」に住む斬新すぎる選択 家余り時代に増える「個性豊かな賃貸」の実態

東洋経済オンライン / 2019年8月17日 7時50分

「STAPLE HOUSEⓇ KOGASAKA」の2階はハンモック空間と広い居室に。寝転がる筆者(写真:ワクワク賃貸Ⓡ提供)

自宅の中に「ハンモック」空間がある! そんな「珍しいライフスタイルが実現する、コンセプトの際立った賃貸住宅がある」と聞いて、どういった賃貸住宅か見学に行った。なぜそういった賃貸住宅を造ったのだろうか。今後増えていくのだろうか。

■「ハンモック」付きのインスタ映えする賃貸住宅

「町田駅」(小田急線・JR横浜線)から歩いて19分に立地する「STAPLE HOUSEⓇ KOGASAKA」。3棟続きの木造戸建て住宅で、その外観デザインも個性的だ。

クリーク・アンド・リバー社建築事業部マネジャーの鈴木謙一氏が中心となって企画した賃貸住宅で、インナーガレージにもなる大きな土間空間も特徴だ。雑誌『Garage Life』にも紹介されたことがあるという。

室内デザインも個性的だ。2階建て(広さ約104m2)の室内は、間仕切りの少ない広い空間になっている。見学した住戸の場合、1階にリビングとダイニング、水回り(キッチン、トイレ、バス)を配し、リビングとダイニングの上部は吹き抜けにして開放感を生み出している。

ただし、ダイニング側の上部にハンモックになるネットを張り、視界はふさがないが、寝転んだり物を飾ったりできる空間として使えるようにしている。

ネットの高さが2階フロアに該当するので、「高くて怖いかな」と思ったが、高所恐怖症の筆者でも気持ちよく寝転ぶことができた。「これなら友達を呼んでホームパーティーを開いたり、SNSに写真を載せることもできそうだ」などと考えながらゴロゴロさせてもらった。

さて、気になるのはこの建物の構造だ。基本構造は、コンビニエンスストアにも採用される「門型フレーム」で、木造でも開放的な間取りと耐震性を確保した。大空間を快適な室温で維持するために、断熱材をその地域の基準より厚くしたり風の通り道をつくったりして、省エネ性にも配慮した。また、室内の壁にも木材を多用することで、住む人がDIYで好みの装飾にできるようにもしている。

鈴木氏に「STAPLE HOUSEⓇ」を企画した理由を聞いた。郊外で駅から距離があるという、決して条件がよいとは言えない賃貸住宅の場合、ありきたりの住宅では人が集まらない。解決する手段として、「住み手が望むライフスタイルを見極める」「新住民を呼び込み、地域の価値を上げる」といった視点を重視したという。もちろん、前提として緻密な地域マーケティングや事業性の検証などが行われている。

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