「メルカリとヤフオク」利用目的の決定的な違い 不用品を売るのは同じでも似て非なるもの

東洋経済オンライン / 2019年8月20日 7時0分

「メルカリ」と「ヤフオク」はどう違うのか、STP分析の視点から解説します(編集部撮影)

日本人の2人に1人以上が利用するほど人気。

2013年に設立されたメルカリが運営するのが、"フリマアプリ"の「メルカリ」。フリマとはフリーマーケット、いわゆる不用品を売り買いする「蚤の市」のこと。それをスマートフォン等のアプリで行えるサービスが、メルカリです。2018年7月現在、メルカリの国内ダウンロード数は、7100万件を突破。単純に1人が1つの端末のみで使っているとすれば、日本国民の2人に1人以上が利用しているほどの人気です。

一方で、「不要になったモノを売り買いできる」アプリは、確かにメルカリだけではありません。とくに、利用者数でメルカリと同数の人気を誇るのが、1999年に登場したオークションサイト「ヤフオク!」です。

■STP分析で見る「メルカリ」と「ヤフオク」

メルカリとヤフオク、一見すると似たようなサービスです。しかし、2つのサービスを「STP分析」してみれば、両社が「似て非なるもの」であることがよくわかるのです。

拙著『なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?』でも詳しく解説していますが、STPとは、「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の頭文字を取ったものです。マーケティングで最も大切なことの1つは、ターゲットを決めること。メルカリとヤフオクのSTP分析を文章化すると、こうなります。

■メルカリ
売り手:「共感 × 捨てずに活かす」(共感してくれる相手に売って、捨てずに活かしたい)
買い手:「安心・納得して × 買いたい」(安心・納得して買いたい)

■ヤフオク
売り手:「競う × できるだけ高く売る」(競い合わせながら、できるだけ高く売りたい)
買い手:「競う × 買いたい」(競い合いながら、欲しいものを買いたい)

「不要になったモノを売り買いできる」という機能は、メルカリもヤフオクも共通しています。また、「高く売れたらうれしく思う」のも、人間の常として、共通していることでしょう。

しかし、メルカリには競争心や「高く売りたい」気持ちよりも、「共感できる人に売りたい」「安心・納得して買いたい」というユーザーが集まっています。対照的にヤフオクは、できるだけ高く売りたい側と、できるだけ安く買いたい側、どちらも競争心がポイントになっています。これはそのまま、「女性的な」メルカリ、「男性的な」ヤフオクという対比として見ることもできるでしょう。

■「お下がり」のメルカリ、「競り」のヤフオク

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