「赤字はダサい」好きへのこだわりが成功を呼ぶ 内田和成×遠山正道「仕事の発想力を磨く」

東洋経済オンライン / 2019年8月21日 8時30分

内田:ちなみに、私の言うデータベースとは、本やアカデミックなものというよりも、町の中で何かを見たということでも構いません。

例えばあるとき、一流シェフと話をしたのですが、毎日、新しいメニューのことを考えるけれども、その延長上ではよいアイデアが出てこない。煮詰まって散歩に出たら、そこに咲いている雑草を見て、「ああ、こんな感じで料理を仕立てたらいい」と思いついたりすると。

そうやって日頃の仕事とは関係ないところでひらめくのは、コンサルタントが新しいアイデアを思いつくのと、すごく似ているなと思ったのを、意識して覚えておく。私の言うデータベースというのは、こうしたインプットです。

■アウトプットがアウトプットを呼ぶ

遠山:それで言うと、私の場合は何かのインプットからアウトプットが生まれるというよりも、アウトプットがアウトプットを呼ぶことが多いですね。

例えば、最初に「チェーン」と「ミュージアム」という普通は組み合わせない言葉を、発言してみる。誰かに言ってしまうと、それが何かを呼んできて、情報が入ってきたり、自分でもアイデアが思いついたりするんです。

昔、トライアスロンをやったことがあるのですが、溺れそうなときには、息を吐けと言われました。そうすれば、息が吸える、と。何かを出せば、入ってくるわけです。

内田:遠山さんはすべて1人で思いつくのでしょうか。それとも、誰かと話しながら思いつくのでしょうか。

遠山:その両方ですね。誰かとブレストしながら思いつくこともあります。

内田:誰かの発言からヒントを得たり、自分の投げた球が投げ返されてきて、それが面白かったり、つまらなかったり、ちょっと違うということで、考えが進化することもありますよね。発想力を磨くためには、自分のアイデアやクリエーティビティーがどういうときに発揮され、うまい具合に進化していくのかというパターンを理解することが大切だと思います。

内田 和成:早稲田大学ビジネススクール教授

遠山 正道:株式会社スマイルズ代表取締役社長

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