プロジェクトは「最終報告」の目次から考える 不確実性が高い状況にこそ相応しい仮説思考

東洋経済オンライン / 2019年8月23日 7時50分

ビジネスの場における「仮説思考」がどのようなものか、解説します(写真:ipopba/iStock)

AI(人工知能)の時代に、人間に求められるのは、自ら能動的に問題を発見し、やるべき解決策を考えて、それを行動に移していく力です。すなわち「自分の頭で考える力」です。

思考(法)には、戦略的思考、ロジカルシンキング、アナロジー思考、具体と抽象、MECE、ロジックツリー、無知の知、メタ認知……など、基本となるキーワードがあります。

『入門「地頭力を鍛える」32のキーワードで学ぶ思考法』から、ここでは「仮説思考」とはどのような思考法なのか、なぜ重要なのか、どう使うのかを解説します。

■【WHAT】結論から考える

仮説思考とは、限られた時間と情報しかない中でも目標達成、問題解決に向けた仮の答え(仮説)をまずは決め打ちしたうえで、先に進んでいく発想法です。

地頭力の基本は、「結論から、全体から、単純に考える」ことです。仮説思考(力)とは、「結論から考える」ことであり、地頭力を構成する基本の要素の1つでもあります。

「ベクトルを逆転する」あるいは「逆算して考える」のが仮説思考です。

「はじめ」からではなく「おわり」から考える。「できること」ではなく「やるべきこと」から考える。「自分」からではなく「相手」から考えることを意味しています。

例えば、ある期間内に調査結果をまとめるプロジェクトのリーダーに任命されたとしたら、「明日からのアクション」ではなく、まず「最終報告」を考える。最終的に「誰に」「どんなメッセージが伝わればよいか」を最初に考える。

その際に、とにかく完成度を犠牲にしてでも「すぐに」「ある情報だけで」(それがどんなにわずかな情報でも)仮の答えを(精度が著しく低くても)出すというのが仮説思考の発想です。

ポイントは、ここで言う「結論」は最終結論ではなく、あくまでも「仮置きした一時的結論」であり、いくらでも修正して構わないことです。

■【WHY】不確実性が高い状況にこそ相応しい

十分な時間や情報がない場面で最も効率的に最終目的地にたどり着くためには、仮説思考の発想が求められます。

仮説思考というのは基本的な考え方であり、仕事の進め方の哲学そのものなのです。

というように、この発想法の定義について語るのは簡単なのですが、実際のビジネスの現場では意外に実践が難しいのがこの仮説思考「的」な考え方です。

逆説的ですが、仮説思考の効用を説明するために仮説思考的な発想が実践できていない状況を具体的に列挙してみましょう。

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