「金がないから結婚できない」と嘆く人の大誤解 未既婚者の年収差、都道府県別ランキング

東洋経済オンライン / 2019年8月25日 7時30分

アラサー男性に限定して、エリアによって未既婚者による年収格差があるのかどうかスポットを当ててみた(写真:kikuo/PIXTA)

「金がないから結婚できない」――。

そういう未婚男性の声をよく聞きます。実際、経済的に「結婚どころではない」という層も確かに存在します。以前、『収入重視女と容姿重視男に未婚が多いワケ』という記事で、20~50代未婚男性のうち年収400万円以上は3割にも満たないというお話をしました。

■アラサー男性・未既婚別の年収比較

その際、「世の中の未婚男性ってそんなに年収低いの?」と驚かれた方もいました。現実に、平均初婚年齢周辺であるアラサー世代(25~34歳)男性の年収分布を未既婚で比較すると、既婚より未婚のほうが低年収領域に集中していることは明らかです。

とはいえ、当然ですが、これは、結婚している男性全員の年収が高いということを意味しません。

既婚男性のメインボリューム層も年収300万~400万円未満であり、約65万人もいます。年収400万円未満全体でも122万人、全既婚者の46%を占めます。つまり、アラサー世代の男性の半数近くは400万円未満の収入でも結婚していることになります。もちろん、これは全国平均ですから当然、大都市と地方とでは異なります。

今回は、男性に限定して「結婚できる/できない」のエリアによる年収格差について深堀りしたいと思います。もちろん、結婚において男性の収入だけが問題となるわけではありません。

共働き夫婦も増えている中で、男性と女性の収入を合わせた世帯収入で生計を成立させている夫婦が多いことも承知しています。夫婦世帯収入でなんとかする問題については、後日別の記事に書くことにして、今回は、あえて男性の収入だけにスポットを当てたいと思います。

■都道府県別に見てみる

まず、都道府県別に、有業のアラサー既婚男性の年収別の県内既婚構成比をグラフ化しました。200万円未満、300万円未満、400万円未満の3種類としています。

これで見ると、まず全体的に西高東低です。東日本より西日本のほうが低年収の既婚男性構成比が高いように思えます。年収400万未満では、東京・愛知・大阪などの大都市を除けば、約半数の県が既婚構成比50%を超えています。300万円未満でも、沖縄だけは構成比50%を超えています。

400万円未満での既婚男性構成比を東京と沖縄とで比較すると、沖縄は77%と約8割を占めるのに対して、東京は27%とほぼ真逆の傾向です。年収400万円あれば沖縄では約8割が結婚していますが、東京では約3割しかできないということです。このように、同じ日本でもエリア格差はかなりあります。

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