お菓子をボーっと食べる人が見逃す健康リスク 一度、原料名をしっかり確認してみよう

東洋経済オンライン / 2019年8月27日 8時30分

実は現代の小麦は、品種改良により、風雨に強くなったものの、副産物としてグルテンというたんぱく質が過剰に含まれるようになりました。本来の小麦とは似て非なるものになったのです。

問題はこのグルテンが、体内でポリペプチド混合物というたんぱく質に分解されることです。昨今、アメリカの国立衛生研究所(NIH)のクリスティン・ジオドロ博士らの研究によって、このポリペプチド混合物は、脳に有害な物質が入らないように、脳と脳以外を流れる血液を隔てるフィルター「血液脳関門」を突破してしまうことがわかりました。

この小麦ポリペプチドは、血液脳関門を通過した後、脳のモルヒネ受容体と結びつき、麻薬と同等の中毒症状を引き起こすことが判明しています。

つまり、小麦由来のドーナツやパンなどの食品は、超加工食品の中でもそれだけ中毒性が高いのです。

■しょっぱいお菓子にも要注意

甘味以外で付け加えれば、しょっぱいお菓子にも要注意です。

日本は古来より海水を原料にして塩を作ってきました。伝統的な製造方法でつくられた塩には、マグネシウムやカリウム、カルシウムなどのミネラルが含まれています。

ところが、現在、日本で使われる塩のほとんどは、塩化ナトリウム濃度が99.5%以上を占める、高度に精製された化学的な塩です。

ミネラルがほぼ除去されているわけで、これも白砂糖と同様、栄養価の低い食べ物と言わざるをえません。

最後に、砂糖や塩と同じく、精製された油の危険性もお伝えしなければなりません。

近年の研究では、ヘルシーな印象のある植物性の油が、動脈硬化の原因になる血管の炎症を招くことがわかりました。お菓子に含まれている油は、サラダ油や紅花油といったオメガ6系脂肪酸の植物性の油です。

もちろん、健康維持のためには、適度な油は必要なのですが、今の日本人はオメガ6系脂肪酸を過剰摂取の傾向にあるのが問題です。

■特に避けたほうがいいお菓子

日本の食生活は、高度経済成長期に入ると、少しずつ変わってきました。

1960年代になるとスナック菓子が登場し、1970年の大阪万博をきっかけに、ファストフードの日本への出店も目立つようになります。そして、1970年代には、スーパーやコンビニエンスストアが誕生しました。

所得が増え、利便性が重視される時代へと変わり、かつては手作りしていた食品でも、加工品の形で手軽に購入できるようになったのです。

現代においては、お菓子やレトルト食品といった高度な加工食品を完全に避けようとすると、逆に大きな労力やコストがかかってしまうようになりました。それだけ自然のままの食品を手に入れることは、難しくなっています。

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