価格は2420万円!究極の「GT-R」は何が違うのか 「GT-R NISMO」2020年モデルの乗り味は?

東洋経済オンライン / 2019年8月29日 7時40分

7月にドイツのベルリンにあるDEKRAラウジッツリングサーキットにて、Nissan GT-R NISMO 2020年モデルのグローバル試乗会が開催された(写真:日産自動車)

価格は2420万円――。まさに究極のGT-Rの登場である。ニッサンGT-R NISMOの2020年モデルは、2017年に登場した先代の1870万0200円から、一気に600万円近くも跳ね上がった驚きの価格で世に出た。

実は今年はGT-Rのアニバーサリーイヤーである。1969年、いわゆる“ハコスカ”の時代に初代スカイラインGT-Rがデビューしてから50年、そして1989年に長いブランクを経て第2世代GT-Rとして今も根強い人気を誇るR32型スカイラインGT-Rが登場してから30年という節目の年なのだ。

スカイラインの名が外れたニッサンGT-Rとして、第3世代に当たる現行モデルが世に出たのは2007年。もう12年も前の話となるが、このタイミングでGT-Rはマイナーチェンジを敢行し、2020年モデルへと進化した。とくに今回のモデルでは、冒頭のGT-R NISMOに大きく手が入れられている。

■開発陣の確固たる哲学

2014年に登場した最初のGT-R NISMOは、高性能車の速さの指標であるドイツ ニュルブルクリンク北コースで7分8秒679という、当時としては驚異的なラップタイムを叩き出した存在である。

しかしながら新型GT-R NISMO、実は前回2017年のマイナーチェンジに続いて今回も600psという最高出力は変わっていない。高性能車を取り巻く状況は刻々と変化していて、今や600psという数字も驚くほどではなくなっているが、その背景には開発陣の確固たる哲学があった。

「出力は同じでもエンジンのレスポンスは徹底的に向上させました。また接地性を高めるタイヤ、サスペンション、空力、そして制動力を引き上げるブレーキの改良で、600psをさらに容易に引き出せるクルマに仕上げたんです」

そう語るのは、まさに2014年モデルからGT-R、GT-R NISMOの開発責任者の任についた日産自動車の商品企画本部 チーフ・プロダクト・スペシャリストの田村宏志氏である。

実際、今回の新型では、V型6気筒3.8・ツインターボエンジンにレスポンスを向上させる新しいターボチャージャーが採用され、制動力と耐フェード性に優れるうえに軽量化にも貢献するカーボンセラミックブレーキを採用。ボディーパネルにもカーボン素材がふんだんに使われ軽量化を実現し、さらに空力性能の向上、サスペンションの再セッティングを行ない……と、非常に多岐にわたる領域で改良が施されている。一見、驚きの値上げだが、こうして内容を見ていくと、法外だなどとは思えなくなる。

■実に“軽やか”なGT-R

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