2020年米大統領選「トランプ対抗陣営」の実像 民主党の有力候補はバイデンかウォーレンか

東洋経済オンライン / 2019年8月31日 7時0分

「反トランプ」メディアもトランプに立ちはだかる(写真:AP Photo/Evan Vucci)

2020年の米大統領選で再選を目指すドナルド・トランプ大統領。その相手となる民主党の候補者は、最終的に誰がなるのか。つい最近まで10%前後の差をつけて優勢だったのは、ジョー・バイデン前副大統領だった。

このバイデン氏に対して、トランプ陣営の選挙責任者、ルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長は、バイデン氏のウクライナ関連の金融スキャンダルを糾弾し、自らウクライナに乗り込む意欲を表明するなど、バイデン氏に対して厳しい姿勢を示している。

トランプ大統領もバイデン氏のことを「スリーピー・バイデン」(話が眠りを誘うほどつまらないバイデン)と皮肉るが、ジュリアーニ氏ほど辛口ではない。それには、トランプ流の読みがあるのだろう。

トランプ大統領が民主党候補へそれほど厳しい批判をしていないのは、バラク・オバマ前大統領が、民主党候補の誰に対しても支持表明を与えていないことと関係している。トランプ大統領の真のライバルは、いま名乗りを上げている民主党候補ではなく、メディアの人気者であるオバマ前大統領ではなかろうか。

■バイデンとウォーレン、もつれる可能性が高い

オバマ氏と、オバマ氏以上に人気のあるミシェル夫人も、民主党の最終候補者が確定した段階で支持を表明するとしている。

今年6月に開催された民主党候補による第1回ディベートではハプニングがあった。候補者の1人であるカマラ・ハリス上院議員(カリフォルニア州)が、バイデン氏の過去の人種隔離政策を問い詰め、うまく応答できなかったのだ。

このディベートをきっかけに、バイデン氏の支持率は低下。その後、上院議員(マサチューセッツ州)のエリザベス・ウォーレン氏が急浮上し、民主党の大統領候補者選びは、バイデン氏とウォーレン氏の間で、もつれる可能性が高い。

このバイデン、ウォーレン両氏のどちらをオバマ氏は支持するのか。ウォーレン氏は、バイデン氏とは比べものにならないほど高潔な人物だが、オバマケアなどには批判的だった。オバマ氏寄りのメディアにとっては、ウォーレン氏支持に尻込みせざるをえないだろう。

アメリカのメディアは、自身がキングメーカーになりたがっているフシがある。いまだ国民的人気の高いオバマ氏がバイデン氏を支持すれば、バイデン氏の人種・女性偏見や金融疑惑にもかかわらず、反トランプの立場からメディアもバイデン氏を支持せざるをえなくなる。

トランプ氏も、2020年の大統領選で再選を果たし、その後キングメーカーになるというのが本音である。マイク・ポンペオ国務長官が将来の大統領選への出馬に含みを持たせているため、自らの後継者として、マイク・ペンス副大統領を支持するかについて明言を避けている。

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