詐欺まがいの婚活に疲れ果てた男性の一大転機 自治体の婚活支援で結婚した人のリアル

東洋経済オンライン / 2019年9月6日 7時20分

自治体の婚活支援事業の支援を得て結婚した人のリアルとは?(イラスト:堀江篤史)

将来のパートナー候補と出会うためには日常生活から一歩外に出る必要がある。それは誰もがわかっていることだが、自分に合った場所や方法を見つけるのは容易ではない。

愛知県豊橋市で新婚生活を送っている樋口智弘さん(仮名、51歳)の場合、独身時代に詐欺まがいの勧誘に何度も遭ったと振り返る。

「スポーツクラブで知り合った人から誘われて(独身男女が集まる)社会人サークルに参加したところ、僕好みの小柄な女性と親しくなることができました。恋心もあって何度か会っていたら、高額な化粧品や健康器具を売りつけられそうになったんです。普段はもっと高いけれど会員になれば安く買える、との触れこみでした。これはマズイと思いましたね。独身時代、5年に1回ぐらいの周期で同じような勧誘を受けてきました。求められる金額はだいたい同じで30万~50万円です」

いわゆるネットワークビジネスである。俳優の沢村一樹を朴訥にしたような風貌の智弘さん。話し方ものんびりしており、「お人よし」だと思われるのだろうか。相場までわかるほどさまざまなネットワークビジネスから勧誘されてきたのだ。

■相手とは浅い話で終わってしまう…?

智弘さんの実家は豊橋市に隣接する豊川市にある。結婚するまでは実家で暮らしていたが、40歳を過ぎた頃からは両親は結婚について触れなくなった。でも、本人は「このまま1人は嫌だな」とずっと思い続けてきた。

「僕は女性への興味はあります。女性としゃべるのも嫌いではないし、臆病な気持ちもありません。自分に興味を持ってほしいとも思っています。でも、『いい人』すぎたのでしょうか。何人かと交際をしても気遣いをしすぎて、距離を詰めることができませんでした。3年前に付き合っていた15歳年下の彼女は僕という人間に興味を持っていなかった気がします。週1で会って食事をしていましたが、いつも浅い話で終わっていました」

浅い話で終始するのは彼女のせいばかりではなく、2人の相性が悪かったのだと思う。智弘さんも彼女に本当の意味での興味や敬意を持っていなかったのではないだろうか。ならば、お互いにほかの相手を見つけたほうがいい。しかし、智弘さんはネットワークビジネスの勧誘に懲りており、よりよい独身女性と出会うために婚活パーティーや結婚相談所を利用しようとは思わなかった。

「ビジネスっぽいものやシステム的なものに頼みたいとは思えませんでした。また何か売りつけられたら嫌なので……」

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