スタバが「銀座に構えた新店舗」は何が違うのか 自社の弱点解消を目指した「新業態の中身」

東洋経済オンライン / 2019年9月8日 7時30分

スターバックス コーヒー ジャパンが9月4日にオープンした「スターバックス リザーブ ストア 銀座マロニエ通り」(写真:スターバックス コーヒー ジャパン)

東京・銀座の中央通りからマロニエ通りを少し入ったところに、ガラス張りで落ち着いた外観の真新しい店舗が現れた。

店の名は「スターバックス リザーブ ストア 銀座マロニエ通り」。スターバックスコーヒージャパンが新業態として開店した。オープン初日となった9月4日には、朝7時の開店からほどなくして満席になった。10時過ぎに訪れたところ、席を待つ行列はまだ続いており、10分ほど並んだ後に案内された。

店内は2階に97席が設けられ、1階は「持ち帰りのみ」の営業だ。今年10月の消費増税の際、店内飲食は税率が10%に引き上げられる一方、持ち帰りには軽減税率が適用され、税率8%となる。フロアによって持ち帰りと店内飲食を分離したことで、持ち帰りの需要が増えることに対応しやすい店づくりになっている。

■1杯1000円近くのコーヒーも

商品のラインナップも、通常のスターバックスコーヒー(スタバ)の店舗とはまったく異なる。通常の店舗で販売するドリップコーヒー(290円~、税抜き)などは置いておらず、最も安いブレンドコーヒーでも400円(税抜き、以下同)からだ。

2階では、「プアオーバー」や「コーヒープレス」などコーヒーの抽出方法を選ぶことができ、好みのコーヒー豆も選択できる。それらの組み合わせによっては、コーヒー1杯で1000円近い値段になることもある。そのほかにもビールやワインといったアルコール類や、コーヒー、紅茶をベースにした新商品も提供する。

また、1階と2階の両方に、イタリア発祥のベーカリー「プリンチ」の商品も提供する。プリンチは東京・中目黒にある、豆の焙煎機能も備えた大型店舗「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」内に今年2月に日本初出店し、7月には東京・代官山に初の単独店を出店している。これまで2店での売り上げは、スターバックス コーヒー ジャパンの想定を上回っているという。

スタバは現在、日本国内に1458店(2019年6月末時点)を展開し、国内のカフェチェーンでは、2位のドトールコーヒーショップ(ドトール)の1108店(2019年5月末時点)、3位の珈琲所コメダ珈琲店(コメダ)の833店(同)を引き離す。

直近の3年間だけでも247店増加させており、順調に店舗網を広げている。とはいえ、サービス面では顧客の要望にこたえきれていない部分もある。1つは、食事メニューの少なさだ。そして、「いつも混み合っていて席が取れない」、「大人数で利用しにくい」といった不満を持つ顧客も多い。

■座席のネット予約を試験導入

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