ライザップ、子会社再建に猫の手を借りる 「FukuFukuにゃんこ」で結果にコミットなるか

東洋経済オンライン / 2019年9月23日 7時20分

今や絶好調のふくふくにゃんこだが、不遇な経験を持つ。商品化されて3年目の2017年度には、7カ月ほど販売が停止された時期があるのだ。

当時、店舗面積の過半をキャラクター商品が占めていた。そのため全体の売り上げとのバランスを考えて、キャラクター商品を縮小する方向で会社が動いたのだ。

「リストラ」されたふくふくにゃんこを救ったのは、復活を求める販売現場や顧客の声だった。ただ復活が決まっても、販売を一度やめた商品なのであまり目立たせないでおこうとの声が出たという。

そのときに助け舟を出したのが、親会社であるライザップの瀬戸健社長だった。「ふくふくにゃんこが売れる商品であるなら、その価値が顧客に伝わるように売り場をしっかり作っていこうと瀬戸さんが言った。それで自信を得た」と柘植社長は振り返る。

復活を果たしたふくふくにゃんこだが、新たな競争にさらされている。

ハピンズは現在、店頭に陳列する商品数を絞っている。過剰だった商品数を削減し、一つひとつの商品の訴求力を上げるとともに、陳列や在庫管理にかかる手間やコストを下げる狙いがある。現在3000~7000アイテムもある1店舗当たりの商品数を、今年度中に8割削減する。

■苦しい立場に立たされるサバ太とクロ助

ふくふくにゃんこは毛柄によってデザインが異なる。三毛の「ミケランジェロ」に茶トラの「チャチャ丸」、ハチワレの「ハッチ」、サバトラの「サバ太」、そして黒の「クロ助」の5匹だ。

そのうち、ミケランジェロとチャチャ丸で関連商品の売り上げの7~8割を占める。最近出されている商品もこの2匹か、ハッチを含めた3匹が採用されることが多い。

一方、苦しい立場に立たされているのがサバ太とクロ助だ。2017年11月のふくふくにゃんこ復活後、この2匹は新商品のデザインに採用される機会が激減している。商品数の大幅削減はこれに追い打ちをかけるような動きだ。

2017年6月にハピンズ社内から大抜擢されてその職に就いた柘植社長にとって、商品数削減はまさに社運をかけて行う取り組みだ。社長就任2年目に、店頭の商品数を増やすとともに低価格路線を志向した結果、客足は伸びたが、客単価を落としてしまったという反省もある。

紆余曲折の末、ようやく明確になった店舗改革の方向性。現在の路線をそう簡単に変えることはないだろう。ただ、今後発売される新商品の一部ではクロ助を採用する動きがあるという。

ピンチを迎えた2匹の「今後」は、売れ行きや顧客の声に委ねられている。

緒方 欽一:東洋経済 記者

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