日比谷線新駅「虎ノ門ヒルズ」どんな駅になる? 臨海部への玄関口、五輪開催前に開業予定

東洋経済オンライン / 2019年9月25日 7時10分

日比谷線虎ノ門ヒルズ駅の工事現場。既存のトンネルの横と下を掘削してホームやコンコースを新設する大がかりな工事だ(撮影:大澤誠)

1964年、前回の東京オリンピック開催の年に全線開業した東京メトロ日比谷線。2回目のオリンピックイヤーとなる2020年、同線に開業以来初の新駅が誕生する。霞ケ関―神谷町間に建設中の「虎ノ門ヒルズ」駅だ。

新駅は地上52階建ての高層ビル「虎ノ門ヒルズ森タワー」の目と鼻の先で、霞ケ関駅から約500m、神谷町駅から約800mの位置。開業後は銀座線虎ノ門駅と地下通路で結ばれるほか、臨海部と都心を結ぶBRT(バス高速輸送システム)などの発着地として建設中のバスターミナルとも連絡し、大規模再開発が進む虎ノ門エリアの交通拠点となる。

■最終的な完成は2022年度

日比谷線が直下を走る国道1号、通称「桜田通り」と、虎ノ門ヒルズ森タワーの下をくぐって臨海部へと延びる都道環状2号線がクロスする虎ノ門2丁目交差点付近。この付近の地下で、新駅の建設が着々と進んでいる。

新駅は地下1階が相対式のホーム、地下2階が再開発で整備されるビル「虎ノ門ヒルズステーションタワー(仮称)」につながる改札・コンコース階の2層構造。来年の開業時点ではホームと同じ地下1階に改札と地上への出入口を設け、ビル建設工事の進捗に合わせて改札を地下2階に切り替える。駅の最終的な完成は2022年度の予定だ。

東京メトロで、既存の路線に地下駅を新設するのは1997年開業の銀座線溜池山王駅以来。約50年前に造られたトンネルの側壁を撤去してホームを新設し、さらにトンネルを支えながらその下を掘削して改札・コンコース階を設けるという大工事だ。東京メトロ改良建設部の藤野覚技術課長は「今回のように、駅全長約150mの側部を丸々掘って、さらにトンネルの下も掘削するという例は数少ない」という。

駅整備の事業主体である都市再生機構(UR)と、設計・工事を担う東京メトロは8月下旬、新駅の工事現場を報道陣に公開した。

工事は2016年2月に着工。現在の進捗率は「来年の開業に向けてということで言えば、土木的には80%」(藤野課長)といい、深さ約8mの地下1階には、すでに円い柱が立ち並ぶホームが姿を現していた。既存のトンネル側壁を取り壊す作業もほとんど終わり、天井付近には側壁を切り出した跡が見える。壁がなくなった線路側は、仮設の鉄板で覆われた状態だ。

鉄板の裏側はすぐに線路。電車が走る様子は見えないものの、数分おきに低くくぐもった地鳴りのような電車の走行音が鳴り響く。鉄板はトンネル側壁を撤去する際の防護壁のため、今後取り外しを進めるといい、藤野課長は「10月中旬ごろになれば、目を凝らせば車内からホームの姿が見えるのでは」と話す。

■列車を止めずトンネル下を掘る

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