乗車でポイント還元「Suica」新サービスの狙い モバイルの還元率高め、カード型から誘導?

東洋経済オンライン / 2019年10月2日 7時0分

JR東日本は10月1日から、Suica利用で鉄道に乗車した際にポイントが貯まるサービスを導入した。モバイルSuicaの還元率が高いのが特徴だ(写真:tkc-taka/PIXTA)

JR東日本は10月1日から、Suica(スイカ)で鉄道を利用した際にポイントが貯まるサービスを開始した。首都圏の駅などで「Suica究極の新サービス始まる」という告知を見かけた人も多いだろう。

このサービスは、JR東日本グループの共通ポイントサービスである「JRE POINT」に手持ちのSuicaを登録したうえでJR東日本の在来線に乗ると、1回ごとの利用額に応じてポイントが貯まるというものだ。従来からSuicaで買い物をした際にポイントが貯まるサービスはあったが、ついに鉄道利用でも可能になったわけだ。

■モバイルは大盤振る舞い?

すでにJRE POINTに登録している人なら、その「大盤振る舞い感」に驚いた人もいただろう。「モバイルSuica」を利用した場合のポイント還元率が高いのだ。

カード形のSuicaだと200円ごとに1ポイントだが、モバイルSuicaは50円ごとに1ポイント貯まり、還元率は2%だ。Suicaグリーン券や定期券をモバイルSuicaで買った場合も、購入額に応じて同じ還元率でポイントが貯まる。定期券は他社線を含む場合でも、購入金額全体がポイント計算の対象だ。なお、1ポイントが1円相当となる。

従来、JR東日本グループのポイントサービスは、駅ビルなど商業施設のポイント、クレジットカード「ビューカード」のビューサンクスポイント、そして「Suicaポイント」など、各種のサービスそれぞれに分かれていた。

2016年2月、これらの共通化に向けて「JRE POINT」が登場。まず駅ビルなどのポイントに始まり、2017年12月にはSuicaポイントがJRE POINTと共通化。さらに2018年6月、ビューサンクスポイントも共通化され、さまざまなサービスのポイントをまとめることができるようになった。

関東圏ではSuicaを利用できる範囲が広く、特急利用の際もモバイルSuicaと「えきねっとチケットレスサービス」を利用すると、1回の利用でかなりのポイントを貯めることができる。

例えば新宿―松本間は乗車券が4070円のため、モバイルSuica利用で81ポイントになる。さらにチケットレスの特急料金2450円でもらえる「えきねっとポイント」30ポイントをJRE POINTに換算すると75ポイントとなり、モバイルSuicaの分と合わせれば156ポイントになる。

2020年春には「タッチでGO!新幹線」の利用でもモバイルならば2%還元ができるようになり、同年12月以降には同一区間の繰り返し乗車でもポイント還元が可能になる。さらに、2021年春には「えきねっとポイント」がJRE POINTと統合予定だ。同時期からは、JR東日本の新幹線を利用する際、ポイントによってアップグレードしたり、同社の新幹線・特急に乗車できる特典チケットと交換できたりするようにもなる。

■他社にもあるポイントサービス

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