ゴルフクラブ「ゼクシオ」20年目で大刷新の理由 性能異なる2機種を展開、ブランドロゴも一新

東洋経済オンライン / 2019年10月13日 7時20分

11代目となる「ゼクシオ」のドライバー。「ゼクシオ イレブン」(右)と、「ゼクシオ エックス」(左)の2モデルを展開する(編集部撮影)

住友ゴム工業が、ゴルフクラブ「ゼクシオ」の新モデルを12月7日に発売する。シリーズ11代目となる今回は、「ゼクシオ イレブン(11)」と「ゼクシオ エックス(X)」という2ラインを用意。さらに、ゼクシオ誕生から20年目で初となるロゴの刷新など、ブランド戦略を大きく見直した。

「初心に返る気持ちで、ゼクシオブランド全体のリブランドに取り組んでいきたい」。10月7日に開かれた新ゼクシオの発表会で、住友ゴムの山本悟社長は決意を語った。

ゴルフをしない読者にはなじみがないかもしれないが、ゼクシオは20年間、日本のゴルフクラブのトップを走る“お化けクラブ”だ。2000年2月の初代から2017年12月の10代目の「ゼクシオX(テン)」まで、ほぼ2年サイクルで投入される新モデルはつねにヒット。19年間、国内販売でナンバーワンブランド(※ドライバー、アイアンなど含めたブランドトータル売上高)を維持してきた。

大成功しているにもかかわらず、住友ゴムがゼクシオブランドの大変革に乗り出したのは理由がある。ゼクシオの前には、ゴルファーの高齢化という日本のゴルフ業界が抱える課題が待ち受けているからだ。

■ゼクシオを悩ますゴルファー高齢化

法人の接待需要に支えられて成長した日本のゴルフ産業はバブル末期の1991年にピークを迎え、足元では半分以下まで縮小してしまった。ゴルフ人口も右肩下がりだ。長く続いた経済低迷や価値観の多様化もあり、新たにゴルフを始める若者が増えない中、日本のゴルファーの約6割は50歳以上の高齢男性だ。中でも70代が20%を占める(下グラフ)。

いわゆる団塊の世代は、もともと人口が多い上、働き盛りでバブル期を過ごしたこともあり、日本のゴルフ市場を引っ張ってきた世代だ。初代ゼクシオは、50代を迎えて体力の衰えを感じ始めた彼らに、「優しく飛ばせる」クラブと評価されて大ヒット。以降、団塊の世代の要望に応える製品づくりでがっちりと心を掴み、ライバルメーカーの挑戦をことごとく退けてきた。

しかし、その最大顧客が70代の中盤にさしかかり、ゴルフからの引退が時間の問題になっている。ここ数年、顧客層をいかに広げるかはゼクシオの大きな課題だった。

もちろん、既存のユーザーの支持も守らなければならない。その答えが2ライン展開だった。「イレブン」は60代以上、つまり従来のゼクシオファン向けの正常進化モデル。軽量で振りやすく、デザインもこれまでのイメージを踏襲している。一方、「エックス」は40~50歳向けにやや重めのスペックにまったく異なるデザインを採用した。

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