ジム・ロジャーズ「3年以内に最悪の相場が来る」 債券バブルが崩壊すれば大変なことになる

東洋経済オンライン / 2019年10月15日 7時30分

著名投資家のジム・ロジャーズ氏は「今後、私の人生で一番のベア(弱気)マーケットに突入する」と警告する。左は経済キャスターの江連裕子氏(撮影:今井康一)

米中貿易戦争が長期化するなかでも、NYダウ平均株価は再び過去最高値圏に浮上している。一方で世界景気の悪化懸念は消えていない。個人投資家は今後どう行動すべきか。世界を代表する投資家のジム・ロジャーズ氏に、経済キャスターの江連裕子氏が聞いた。

■トランプ大統領は他国に責任転嫁をしている

――現在の米中貿易戦争の行方はどうなりますか?

残念ながらアメリカのドナルド・トランプ大統領は、貿易戦争はいいものだと思っている。彼は常々そう考えてきた。彼は歴史的な現実を理解しようとしない。自分が歴史よりも賢いと思っている。だから、彼のせいでわれわれはすでに貿易紛争に巻き込まれている。中国だけではない、メキシコ、韓国、日本、全世界がだ。

今後、問題はさらに悪化するだろう。時折、事態は良くなるというアナウンスがされ、われわれも「良くなっている」と実感することもあるかもしれない。しかし、今後1~2年でアメリカの状況が悪化していくと、彼はさらに酷い貿易戦争を仕掛けるだろう。そうなると、全世界が極めて大変な問題に直面する。なぜなら、トランプ大統領は世界がどのように回っているかを理解していないからだ。なので、皆さんは心配すべきだ。

――米中両大国の交渉決裂はあり得るのでしょうか?

時には状況が改善することもあるかもしれない。だが、基本的には悪化する方向だと見る。なぜなら、トランプ大統領は問題に直面した時に、「私が間違っていた」とは決して言わず、「あいつらが悪い」というからだ。韓国やドイツに向かっても「あいつらのせいだ」、と。結局は、さらなる貿易戦争で対抗するだろう。

――トランプ大統領は中国に「関税攻撃」を仕掛けましたが、結局アメリカの対中貿易赤字はほとんど減っていません。

対話は継続しており、どこかのタイミングでは「両者とも状況は改善した」と言うだろう。実際に、しばしの間は改善するだろう。市場は回復するだろうし、アメリカも何か手を打つだろうし、中国も手を打つだろう。

繰り返しになるが、アメリカが再び困難に直面し始めたら、トランプ大統領は他の国のせいにし、貿易戦争を激化させるだろう。

今後、貿易戦争が改善に向かっていると思うこともあるかもしれないが、実際には悪化していく。そして世界中で深刻な問題に直面するだろう。

――「アメリカの中国たたき」は決して上手くいっているようには見えませんが、2020年の大統領選がカギを握っています。トランプ大統領は再選されるでしょうか?

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