住友生命「健康なほど保険料が安い」保険の成否 発売開始から1年、血圧が低下した加入者も

東洋経済オンライン / 2019年10月18日 7時55分

バイタリティ発売1周年を記念したイベントで、パフォーマンスを繰り広げる浅田姉妹ら(撮影:尾形文繁)

「この生命保険に加入すれば、入院のリスクが減ります」

将来、生命保険各社による、こんなPR合戦が起きる時代が来るかもしれない。

住友生命は昨年7月に発売した日本初の本格的な健康増進型保険「Vitality(バイタリティ)」の加入者に、血圧の数値が下がったりするなどの効果が出ていると発表した。

■これからは健康になるために保険に入る

健康増進型保険とは、契約者の健康状態や健康につながる活動などによって保険料が変動する生命保険商品のことで、年齢や性別が同じであれば、原則的に保険料が同じである従来型の保険商品と大きく異なる。

病気やケガ、万が一の死亡などのリスクに対する保障を得るために加入するのが生命保険だったが、これからは「健康になるために保険に入る」ことが増えるかもしれない。

住友生命はバイタリティの発売からちょうど1年が経過した今年7月、加入から1カ月以上経過した契約者約15万人にメールでのアンケートを実施。約1万6000人から回答を得た。

結果は、約9割の人が「加入前よりも健康を意識するようになった」と回答。また、バイタリティに加入して「生活の質が高まったように感じる」と答えた人は約8割にのぼったという。

「想像以上の結果が得られた。前向きな感想がとても多く、あらためてバイタリティを日本で展開してよかったと思っている」と住友生命の雨宮大輔・Vitality推進室長は語る。

健康に対する意識だけでなく、実際の行動や健康状態にも大きな変化が見られたという。例えば、スマホアプリなどのツールを使って加入者データを収集したところ、1日当たり平均歩数は加入初月の平均歩数8260歩から、2カ月目以降は9655歩へ約17%増加した。

もともとよく歩く人たちがさらに歩いたのではなく、加入時の1日当たりの平均歩数が少なかった人ほど上昇幅は大きく、5000歩以下の人たちの歩数は平均で30%以上伸びた。

加入時の最高血圧が140mmHg以上だった人たちのうち、10㎜Hg以上も血圧が下がった人は約48%にのぼった。日本高血圧学会の『高血圧治療ガイドライン2019』によると、高血圧とされる基準値は140/90mmHGで、75歳未満の成人の降圧目標は130/80mmHG未満だ。

■保険に付帯する健康プログラム「バイタリティ」

このほか、BMIや血糖、コレステロール、尿タンパクなどの数値についても、バイタリティ加入後に改善した人もいたが、「まだ集計件数が少なく、統計的に有意な差があるとは言い切れない」(樋口洋介・Vitality企画室長)と話す。

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