プロ野球人気の陰で「独立リーグ」の厳しい現実 野球の未来のためNPBとの連携は重要だ

東洋経済オンライン / 2019年10月19日 7時45分

独立リーグの試合でもジェット風船は恒例になったものの…(筆者撮影)

2019年シーズンのNPB(日本プロ野球)もセ・リーグの巨人とパ・リーグのソフトバンクによる日本シリーズ(10月19日~)に突入し最終盤を迎えている。

独立リーグも10月15日の四国アイランドリーグplusとルートインBCリーグの勝者が雌雄を決するグランドチャンピオンシップで閉幕した。今年は徳島インディゴソックスと栃木ゴールデンブレーブスの対戦となったが、3勝2敗で徳島が勝ち、独立リーグ日本一に輝いた。

今シーズンを振り返ると、独立リーグにも数多くのできごとがあった。四国では、3年ぶりに北米遠征シリーズを再開。

選抜チームをアメリカに派遣し、アメリカ独立リーグと19試合を戦った。また「熱中症ゼロプロジェクト」として後期シーズンの一部の試合を7回制にした。

BCリーグでは茨城県の茨城アストロプラネッツがリーグ戦に参戦。栃木には昨シーズンの元巨人村田修一に代わって元阪神の西岡剛が入団し、人気を集めた。また、選手のセカンドキャリアを本格的にサポートするために、リーグ本部にキャリアサポートセンターを設立した。

■独立リーグを取り巻く環境は厳しさを増すばかり

経営陣、スタッフ、指導者、選手は懸命に活動している。

しかし独立リーグを取り巻く環境はますます厳しくなっていると言わざるをえない。2005年の四国アイランドリーグ創設以来、毎年独立リーグの試合を見続けている筆者は、率直に「よくここまで続いているな」と思う。

10月に入って、BCリーグ「福井ミラクルエレファンツ」を運営する福井県民球団(福井市)は会社清算の手続きに入ると発表した。福井は2010年に旧運営会社が経営危機に瀕し、福井新聞社などを母体とする福井県民球団が経営を引き継いだ。しかし、再び行き詰ったわけだ。

BCリーグ運営会社の村山哲二社長とグランドチャンピオンシップの表彰式のあと言葉をかわしたが「福井を引き継いでくれる企業を探している。手応えはある」と話した。村山氏はこれまで、こうした危機を何度も乗り越えてきただけに、冷静だった。

ここ1年でも、独立リーグ球団経営に関しては、いくつもの変化があった。

2018年11月には福島レッドホープスが経営危機に瀕し、岩村明憲監督が社長を務める新会社に経営が引き継がれた。

3月には高知ファイティングドッグスの運営会社が変わった。

また、徳島は資金集めのためにクラウドファンディングを実施した。

四国4球団、BC11球団のほとんどは「ぎりぎりのライン」で球団を維持している。リーグ加盟球団が減ることは、1球団だけの問題ではなく、同様の境遇にある球団の脱退を誘引するおそれさえある。

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