世界の建築業界の巨人、日本の鉄道を変えるか サラグラダファミリアなど実績は多数

東洋経済オンライン / 2019年10月21日 7時10分

さらに、アラップがHS1など海外で行っているような新規路線計画のコンサルティングを日本で行うという可能性もあるだろう。小栗社長は、「もしチャンスがあれば、遠慮なくやらせていただきたい」と前向きの姿勢だ。

■鉄道業界の「黒船」になるか

何もかも自前でやろうとする結果、海外展開で苦戦する例は鉄道以外の多くの業界で見られる。入札要綱や仕様書の作成といった煩雑な業務をアラップのような外国企業にアウトソーシングするという選択肢はありえるだろう。

また、鉄道関連メーカーと比べれば、鉄道事業者が本業の鉄道で海外展開する例はJR東日本などごくわずかだ。大半の鉄道事業者が「海外での鉄道事業は時期尚早」として躊躇しているが、アラップのような外国企業と日常的に付き合うことで、日本ではなじみのない海外の流儀をいくつも学ぶことができる。海外進出とまではいかなくても、国内の鉄道ビジネスの改善につながるアイデアが得られる可能性はある。

静かにスタートしたアラップの日本の鉄道業界への進出は、将来に振り返ってみると、「黒船」のようなインパクトを持っているかもしれない。

大坂 直樹:東洋経済 記者

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