日本人が新婚旅行に「危険地域」を選ぶ非常識 こんなにも国際ニュースに無関心でいいのか

東洋経済オンライン / 2019年10月22日 7時35分

日本人になじみのない海外のニュース、知らないと恥をかくかもしれません(写真:franckreporter/iStock)

日本のマスコミはあまり報道しませんが、世界では連日トップニュースで扱われているものが数多くあります。元国連職員の谷本真由美氏による『世界のニュースを日本人は何も知らない』から一部抜粋し、日本人が頭に入れておいたほうがいい「情報への向き合い方」を紹介します。

海外では当たり前のように報道されているのに、知らない日本人が多いニュースとして、最も顕著な例は、海外の危険地域に関するニュースだと感じます。

例えば欧州では2015年以降、シリアやアフガニスタンからの難民が大量流入して大変な問題になりました。海を渡ってくる難民のためにギリシャの海岸には無数の救命胴衣が投げ込まれました。地元住民と難民との間で暴力事件が発生して武装警官が出動する騒ぎになった街もありました。

エーゲ海に浮かぶリゾート地のコス島など特に難民が多かった街や島では、公園や海岸が臨時の難民キャンプに占拠されたり、観光客が激減したりする事態に見舞われました。臨時休業や倒産したホテルもあったほどです。

ところが日本人の多くはこのようなニュースをまったく見ていないらしく、私が会った日本人の中には、前述した騒動が起こっている最中に「新婚旅行でギリシャを訪れたい」などという人すらいたのです。

日本ではこの難民騒動の報道量が少なかったので、ギリシャがいったいどんな状況になっているかをまったく知らないようでした。結局、この人たちは旅行を取りやめたようでしたが、もし現地の状況を知らずにホテルを予約しないで現地入りしていたら、大変なことになっていたでしょう。

■日本の「トップニュース」に外国人は驚いている

外国人あるいは海外滞在歴の長い日本人にとって日本で驚くことの1つが、テレビや新聞で報道されるニュースがほかの先進国とはずいぶん違うということです。

昨今、北米でも欧州でもシリアの紛争が夜のニュースのトップを飾ったり、新聞で大きく取り上げられたりすることが当たり前になっています。中東の情勢が自国の通貨やビジネスに大きく影響するからです。

また石油を輸入している国にとって、シリアの情勢は大変シビアな問題でもあります。自分の生活や仕事に大きく影響しますから、こういった国際的なトピックにもアンテナを張る人が非常に多いわけです。

ところが日本のテレビや新聞では、こういった内容がニュースとして大きく取り上げられてしまうのです。

・老人の車が暴走
・あおり運転事件続発
・崎陽軒シウマイが売り切れ
・ヒグマに襲われた
・オリンピック会場に下水垂れ流し

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