ラグビー日本代表の会見に見た圧倒的な人間力 コメントの数々に愛される理由が詰まっていた

東洋経済オンライン / 2019年10月22日 13時50分

史上初のW杯ベスト8進出を果たしたラグビー日本代表(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

10月21日11時、前夜の準々決勝・南アフリカ戦で敗れたものの、史上初となるベスト8進出を果たしたラグビー日本代表が東京都内で会見。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチと藤井雄一郎強化委員長、さらにリーチ・マイケルキャプテンら31人の選手が大会を振り返るコメントを発しました。

初の自国開催となった今大会の日本代表は、1次リーグ(プールA)を4戦全勝で突破するなど、文句なしの大躍進。テレビ中継の視聴率も、開幕戦の18.3%から22.5%、32.8%、39.2%、41.6%(ビデオリサーチ、関東地区)と右肩上がりの結果を残すなど、大会前の予想をはるかに上回る反響を集めました。

ラグビー日本代表の戦績や試合内容が人々の心をつかんだのは間違いありませんが、彼らがこの日の会見で見せた人間性やコメントも、人々から支持を受ける上に、ビジネスパーソンにとって参考にしたいものだったのです。

■ヘッドコーチすらスピーチなしの理由

会見で真っ先にコメントを発したのは、藤井強化委員長。

まずは「3年前に本格的に今回のワールドカップに向けて10人体制でチームの始動をしまして、本当にたくさんの方に支援していただいて、選手も本当によく頑張って練習・合宿を含めて日々鍛錬して、何百日か一緒に生活してきました」とチームの歴史を振り返りました。この「何百日か」の積み重ねが伝わってきたからこそ、人々を感動させられたのでしょう。

続いて、「目標のベスト8ということを掲げまして、何とかそのベスト8には届くことができて、選手はもう1つ上を狙っていったんですけれども、最後、昨日、南アフリカを前に力尽きてシーズンが終わりました。本当に選手がやったことは、日本のラグビー界を本当に変えるであろう、本当の偉業を達成したと思います」と強化委員長の立場から目標対実績を報告。さらに、「歴史にしっかりとトップ8ということを刻んだと思うので、本当に選手には『お疲れさん』と言ってやりたいです。スタッフも本当に寝られない日々が続いたと思うんですけれども、この3年間本当に身を削っていろいろなものを犠牲にして手に入れた偉業だと思います」と選手とスタッフをねぎらいました。

最後に「次はまたフランスでのワールドカップが待っていますし、またしっかりレビューしまして、次はもう1つ上を狙えるように、またラグビー界一丸となってチャレンジしていきたいなと思います。本当に長い間の支援ありがとうございました」と次の目標を見据えて締めくくった点も含め、会社に置き換えると取締役のような立場に相応しいバランスのとれたコメントでした。

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